「マンガでわかる心療内科」精神科医ゆうきゆう提唱の不眠解消法とは?

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『マンガで分かる心療内科』の原作者として知られる精神科医、ゆうきゆう先生。ゆうメンタルクリニックの総院長として日々診察を行う傍ら、複数のマンガのシナリオを書くなど多方面で大活躍しています。ただでさえ多忙な医師という職業であるにもかかわらず、どのように時間を作っているのでしょうか? 不眠の人へのアドバイスや、ゆうき先生自身が実践している、快眠のためのメンタルケアを教えていただきました!

 

目次

1.『マンガでわかる心療内科』の原作者、ゆうきゆう先生ってどんな人?
2.ゆうきゆう先生がマンガに託す想いとは?
3.不眠解決への第一歩は「強制的に悩む時間を作る」
4.ゆうき先生の唯一の不満は「セクシーなお姉さんの夢が見られないこと」

 

『マンガでわかる心療内科』の原作者、ゆうきゆう先生ってどんな人?

マンガで分かる心療内科・精神科in池袋 第20回「抗うつ薬って、どうして効くの?〜SSRI」

心理学を勉強したり、人と話したりするのが好きで精神科医を目指したという、ゆうきゆう先生。現在、「ゆうメンタルクリニック」の総院長であるゆうき先生は、精神科医として、恋愛やビジネスなどでよく見られる人間関係のトラブルに関する悩み相談などを行っています。ゆうメンタルクリニックを開業する以前は、総合病院や精神病院に勤務していたそうですが、なぜ独立して、自分でメンタルクリニックを始めたのでしょうか?
 
「悩みを抱えた患者さんの話を真摯に聞いてあげたくて、カウンセリングを中心としたクリニックを開業したんです。現在、メンタルケアの世界は投薬による治療が主流となっていますが、薬による治療を始める前に、患者さんの心としっかり向き合って治療する環境が必要だと思ったんです」(ゆうき先生)

マンガで分かる心療内科・精神科in池袋 第20回「抗うつ薬って、どうして効くの?〜SSRI」

心の傷口は浅いうちに治してあげたい…そんな思いで始めたメンタルクリニック。心理学の知識や医師としての経験を生かし、いまでは恋愛をしているときの「ドキドキ感」を思わせる、一風変わった心理学を提唱するようになりました。一体、どのような心理学なのでしょうか?
 
「例えば、すごく魅力的な異性と出会ったとき、打ち震えるほど感情が高ぶりますよね。日常の中でドキドキして胸が弾むようなそんな幸せを感じて生きてもらいたい!というのが、僕が大事にしている心理学なんです」(ゆうき先生)
 
ゆうき先生は、恋に落ちたときに感じる「胸のトキメキ」のように、ウキウキ、ワクワクしながら毎日を生きることが大切だと考え、患者さんにはそのような感情が生まれるように、治療をしています。しかし、患者さんの気持ちを十分に理解し、ネガティブな悩みをポジティブに変換していく中で、コミュニケーションに苦戦することもあるといいます。
 
「精神的な悩みというのは、内科の精密検査で明確な数値が出るわけではないので、とらえどころのない症状なんですよね。だから患者さんの悩みを聞いて、『うんうん、良くわかる』と共感しても、僕がその共感している思いをうまく相手に伝えられないこともあるんです。すると患者さんは『何にもわかってもらえていない』と思い込み、ますます落ち込んでしまう。どれだけ経験を積んでも、相手に自分の気持ちを伝えることは本当に難しいんですね」(ゆうき先生)
 
とはいえ、その壁を乗り越えた先には、患者さんが悩みを乗り越えイキイキとしてくるといった大きな成果を得ることができます。手応えのある仕事だからこそ、ゆうき先生は、精神科医の仕事にやりがいを感じているそうです。
 
「患者さんと、気持ちが通じ合ったときの喜びは格別です。患者さんから『気持ちが楽になった』『心の病が治った』という知らせを聞くと、僕自身もとてもハッピーな気持ちになりますし、充実感もありますね」(ゆうき先生)

ゆうきゆう先生がマンガに託す想いとは?

マンガで分かる心療内科・精神科in新宿 第35回「睡眠時無呼吸症候群に気をつけて!」問題編

2010年にゆうメンタルクリニックのサイト内でWebコミック『マンガでわかる心療内科』を始め、2015年に少年誌『ヤングキング』で連載がスタートしました。現在も精神科医、マンガ原作者として、精力的に活動をしているゆうき先生ですが、なぜマンガを通して、“心の病”という重いテーマを読者に発信しようと思い立ったのでしょうか。
 
「心療内科や精神科は多くの人が興味を抱いている分野でありながら、どんな病気を扱っていて、どんな治療をしているのかあまり理解されていないことに気付いたんです。治療の内容は複雑に入り組んでしまうことも少なくないので、文章や言葉だけでは、伝えたいことが届かない。そんな葛藤の中、マンガという表現方法なら、精神医学という未知の世界であってもわかりやすく伝えることができるし、何より気軽にその世界のドアを開いてもらえるはずだと考えました」(ゆうき先生)
 
ゆうき先生は、精神医学にまつわる書籍を参考に、起床後や勤務中に空き時間を見つけてマンガ原作の執筆をしています。マンガでは「依存症」や「窃触障害」など、あらゆる病気を取り扱っていますが、どのような基準でテーマを設定しているのでしょうか?
 
「読者が関心を抱きやすい身近な病気を選んでいます。まずは、興味を持って目を通してもらう、そして精神医学や心療内科についての正しい認識や知識を得てもらうというのが目的ですからね。読者は性に対して関心が強い傾向があるので、現在は性に関する心の病を扱うエピソードが多くなっていますが、最終的には、すべての精神医学の病気を網羅したいと思っています」(ゆうき先生)
 
マンガでは、Fuminners(フミナーズ)読者が特に気になる不眠ネタもチラホラ。ゆうき先生が不眠を描く理由は、「心の病と不眠は強い関連があるから」だといいます。
 
「実は、精神科にかかる患者さんの大半は、不眠の悩みを抱えています。だからマンガで不眠について取り上げたら、多くの人が読みたいと思うのではないかと考えたんです。例えば、『睡眠時無呼吸症候群』は自分の周囲の人たちにも経験があって身近な問題だと思ったのでマンガにしてみました」(ゆうき先生)
 
●睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状と原因│放っておくと高まるリスク
 
ゆうき先生は、精神科医として、患者さんから心の悩みや不眠の症状を聞いています。毎日カウンセリングを行っているからこそ、同じ悩みを抱えている読者が本当に必要としている情報を、マンガを通して伝えられるのです。
ゆうき先生が手がけるマンガは、ゆうメンタルクリニックを舞台に、主人公の心理士・心内 療(しんない りょう)とナースたちとのやりとりによって、心療内科や精神科でよく取り扱う病気をわかりやすく解説しています。読者がクスッと笑ってしまうようなユーモアたっぷりのセリフが特徴的で、今までの医療系マンガとは一線を画すマンガになっています。
 
このマンガが広く知られるようになり、ゆうき先生は読者のことをより考えてマンガを書くようになったといいます。
 
「メンタルクリニックを訪れる患者さんの中には、『マンガやアニメを見て来た』という方も多く、気軽に足を運んでくれる患者さんが増えたんです。今後もマンガを継続して、どんな人でも楽しめる表現で、少しでも多くの患者さんの救いになれたらうれしいですね」(ゆうき先生)

マンガで分かる心療内科・精神科in新宿 第35回「睡眠時無呼吸症候群に気をつけて!」完結編

不眠解決への第一歩は「強制的に悩む時間を作る」

マンガで分かる心療内科・精神科in新宿 第32回 特別編「はじめての診察」

ゆうき先生が、クリニックで診察を行う中で、不眠を訴える人は少なくないそう。メンタルクリニックを訪れる患者は、どのような不眠の悩みを抱えているのでしょうか?
 
「『寝付きが悪い』『眠っている途中で目が覚めてしまう』といった悩みはよく聞きます。そのせいで朝に起床、夜に就寝という健康的な睡眠リズムが崩れ、昼夜逆転の生活になってしまうことがあるんです。また、睡眠不足で日中に身体がだるい、集中力が続かないなど、思うように活動できないといった、さらなる不眠のトラブルが起こるきっかけにもなるんですよね」(ゆうき先生)
 
ゆうき先生曰く、心のトラブルと不眠は表裏一体の関係にあるといいます。
 
「うつ病になったり、大きな悩みを抱えて精神的に負担がかかっていたりすると、精神的にデリケートな患者さんはそのことについて深く考え過ぎてしまう傾向があります。それで眠る前も考えこんでしまい、寝付きが悪くなって、十分に眠れないという状況に陥ってしまうのです」(ゆうき先生)
 
ゆうき先生は不眠の症状がある患者さんに、どのようなアドバイスをしているのでしょうか?
 
「運動をすすめることが一番多いですね。心の悩みそのものを軽くするためには、『運動すること』が効果的なんです。思いっきり身体を動かすと、気分がリフレッシュして、夜は自然と眠くなり、深く眠ることができますよ。また、不眠の悩みが深刻な方には、『悩む時間を1日10分作ること』をおすすめしています。強制的に悩む時間を決めてしまうことで、それ以外の時間は悩まず、ゆったりくつろいだり、気楽に過ごしたりすることができますよ!」(ゆうき先生)
 
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ゆうき先生が提唱する不眠解消術は、あえて日中に悩む時間を作ることで、眠る前の余計な負の感情を鎮め、睡眠に悪影響が出ないようにすること。それだけでは不眠が解決しない場合は、割り切って睡眠薬を飲んでから寝ることもアリだとゆうき先生はいいます。

ゆうき先生の唯一の不満は「セクシーなお姉さんの夢が見られないこと」

マンガで分かる心療内科・精神科in渋谷 第60回「今すぐ幸せになれる、たった1つの方法」トップダウン説・ボトムアップ説

多忙を極めるゆうき先生は、きっと不規則な生活を送っていて、あまり眠れないのでは…。そんな予想をしていたところ、それほど眠りに問題は抱えておらず、調子がよければ“秒速”で寝てしまうこともあるのだとか。
 
「夜はだいたい23時には眠り、朝は6時には起きています。仕事の影響で眠る時刻が遅くなっても、起きる時刻はなるべく一定にしています。仕事で疲れているからなのか、ベッドに横になったら数秒で眠れますね」(ゆうき先生)
 
さすが医師ともいうべき、理想の生活スタイル! 規則正しい睡眠リズムを心がけることがやはり大事なのだと思い知らされますが、ゆうき先生の快眠生活を支えているのはこれだけではないようです。
 
「睡眠環境にはこだわっているんです。ポイントは、『寝室を睡眠のための環境に整える』こと。リラックスして眠れるように、柔らかくて大きいサイズのベッドや低反発の枕で眠っています。冬場は眠っているときに身体が冷えて風邪を引くこともあるので、電気毛布をかけています。また、暖房をつけるときは空気が乾燥しないように、加湿機能がある空気清浄機をつけています。睡眠環境を整えることを徹底してからは、おかげさまで風邪を引くことは、ほとんどなくなりました」(ゆうき先生)
 
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さらに「寝室に余計なものを置かないこと、持ち込まないこと」も大切と、ゆうき先生。
 
「眠る直前まで自宅の仕事部屋で仕事をするのが日課なんですが、寝室にはパソコンやスマートフォンを持ち込まないようにしています。画面を眺めているとやはり光の影響で目が冴えてくるので、眠りにくくなるんです。寝室に入ったらすぐに眠ること、環境を整えることは、当たり前かもしれませんが、結局、それが寝付きをよくするためには重要なんですよね」(ゆうき先生)
 
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こうして理想的な睡眠環境にしているゆうき先生ですが、実は睡眠に関して一つだけ悩みがあるそう。
 
「夢の中に、セクシーで綺麗なお姉さんが出てきてくれないんです。そういうのは睡眠の悩みとはまた違う気がしますが、それだけが唯一の不満ですね」(ゆうき先生)
 
心理学のスペシャリストにもかかわらず、「睡眠中の心をコントロールできないことが悔しくて仕方ない」。笑いながら悩み(?)を告白してくれたゆうき先生。しかし、ゆうき先生なら、そのうち夢すらも自由自在にコントロールできるようになりそうな気もしますよね。
おそらくゆうき先生の快眠生活の根底にあるのは、悩みをものともしない、楽天的な考え方なのかもしれません。
 
「睡眠に限ったことではありませんが、前向きに生きていくなら、とにかく日々の生活を充実させることが重要です。自分の好きなこと、やってみたいこと、楽しいと感じること…そう思うことを何でもよいので見つけて、一つずつ『実行してみること』が大切なんです。そうすれば、明日起きることも楽しみになりますし、ぐっすりと眠りにつくこともできる。そして何より、毎日が明るくなって自分自身もイキイキとしてくるはずです」(ゆうき先生)

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ゆうき先生の場合、やりたい「仕事」を充実させることがストレス発散にもなり、快眠生活を手に入れる秘策となっているのだそう。
毎日をイキイキと過ごすには、とにかく「やりたいことを実行すること」が重要です。悩み事があって眠れない、毎日気分がどんよりしている…そんな人は、まずゆうき先生の書いたマンガを読んで、「ドキドキ、ワクワクするようなトキメキ」を見つけてみましょう。また、何かメンタルに不調を抱えたときには、ゆうき先生のクリニックに足を運んでみては?先生のユーモアに、きっと元気づけられます!
 

【眠りの黄金法則】

寝室は基本的にベッドだけ。仕事と休息のメリハリをつけて睡眠に一点集中する起きる時刻は一定に。早起きして、集中力の必要な仕事は午前中に片付ける日中に「強制的に悩む時間」を作ることで、寝る前の負の感情を消す

【ウィークデーの平均睡眠時間】

平均7時間

【睡眠タイプ】

「好きな仕事」でストレス解消! 寝室に余計なものは置かない、持ち込まないタイプ
ゆうきゆう先生のフミナー度は『7%』、今はフミナー度は低いレベルです。

 

ゆうきゆう先生ゆうメンタルクリニックの総院長、精神科医。WEBサイト「ゆうきゆうの心理学ステーション」の運営や、『マンガでわかる心療内科』シリーズのマンガ原作の執筆など、多方面で活躍中。
ゆうきゆうの心理学ステーション

 
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