ハンガリーのブダペストで行われた教育法改正に抗議する反政府デモで、国内最古の「鎖橋」を歩く中央ヨーロッパ大学の学生・教職員と支援者ら(2017年4月9日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ハンガリーの首都ブダペスト(Budapest)で9日、教育法の改正に抗議する大規模デモが行われ、主催者によると最大8万人が参加した。教育法改正をめぐっては、ハンガリー出身の米投資家ジョージ・ソロス(George Soros)氏が創設した中央ヨーロッパ大学(CEU)を標的にしたものだと批判されている。

 この3年間で最大規模となった反政府デモには、CEUの学生や教職員も参加。参加者の多くがCEUのスクールカラーである青色を身に着け、ハンガリー国旗や欧州連合(EU)旗、米国旗を振りながら世界遺産のブダ(Buda)城から国会議事堂まで行進した。

 1990年代初頭に東欧諸国における共産主義から民主主義への移行を支援する目的で設立されたCEUは、英語で授業を行っており、国際的に高い評価を得ている。

 しかし、ハンガリー議会は4日、EU圏外で教育機関登録をしている大学について、政府間の取り決めがない限りハンガリー政府は学位を認めないとする教育法の改正案を可決した。また、この改正案では、教育機関登録をした国に少なくとも1つのキャンパスと複数の学部の設置を義務付けている。

 CEUは米国で教育機関登録をしており、いずれの条件も満たしていないため、大学側は廃校に追い込まれる恐れがあると懸念を表明している。

 ハンガリーのオルバン・ビクトル(Orban Viktor)首相は、ソロス氏が欧州への移民を奨励して内政に干渉し欧州を弱体化させようとしていると非難しており、教育法改正はオルバン首相のソロス氏攻撃の一環とみられている。
【翻訳編集】AFPBB News