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日本IBMは4月10日、しんきん情報システムセンター(SSC)の「オープンAPI共通基盤」の構築を支援すると発表した。同基盤は、既存のしんきんインターネットバンキングシステムとFinTech企業など外部システム向けにAPIを公開するために必要な機能を集約し、公開元となるシステムが共通的に利用できるシステム基盤。12月中に稼働を開始を予定している。

SSCは「信用金庫業界独自の通信ネットワークシステムを構築し、それにより信用金庫らしいバンキングシステムを実現する」ことを役割とし、1985年に全国の信用金庫と信金中央金庫を株主として設立。昨今、FinTechへの取り組みが急速に進む中、信用金庫業界としても他の金融機関との差別化やお客様の利便性向上を図るため、FinTechサービスの早期開始を支援するITシステムの構築が課題になっていたという。

オープンAPI共通基盤は、複数の信用金庫が同一環境内で任意のFinTech企業との接続を可能とするマルチ・テナント型の共通API基盤。日本IBMの「FinTech 共通API」を利用しており、口座情報照会、残高照会、入出金明細照会といったインタフェースをはじめとし、FinTechサービスと既存インターネットバンキングや勘定系システムをアプリケーション間で接続することができるという。

同APIは、APIの標準化を推進している「BIAN(Banking Industry Architecture Network)」の方式に基づいており、オープンかつ汎用的なことが特徴。また、API管理・運用ソフトウェア「IBM API Connect」とゲートウェイ・アプライアンス製品「IBM DataPower Gateway」を採用し、効率的なAPIの管理・運用とOAuth2.0を始めとする標準に準拠したセキュリティーを実現するとしている。

すでに同APIは、会計ソフトベンダーやFinTech企業と接続検証を実施した実績があり、SSCやFinTech企業との協業を支援して、信金業界エコシステムの実現に向け貢献していくという。

(岩井 健太)