今シーズン初のフルターマック戦はヒュンダイのヌービルが制す

2017年のWRCは早くも第4戦を迎え、4月7日-9日、地中海に浮かぶコルシカ島を舞台にラリー・フランスが開催された。「ツール・ド・コルス」と知られる同イベントは今季初のフルターマック戦となることから、第10戦のドイツ、第11戦のスペインとシーズン後半のアスファルト連戦を占うためにも重要な一戦と言える。

トヨタ陣営が投入する2台のヤリスWRCにとっても今大会が初のターマック戦となることから、そのパフォーマンスが注目されていたのだが、7日、オープニングステージとなるSS1で予想外のハプニングが発生することとなった。

「橋の手前で路面の状態が変わり、ブレーキのタイミングがずれて右リヤを欄干に当ててしまった」と語るようにセカンドドライバーのユホ・ハンニネンが痛恨のクラッシュ。2本のタイヤをパンクしたことから、その日の走行を断念することになったのである。


これにより、エースのヤリ-マティ・ラトバラは孤軍奮闘せざる負えない状況となったが、マシンのセットアップに苦戦。「悪くはない1日だったが、満足はしていない」と語るようにラトバラのベストリザルトはSS2、SS4の5番手タイムに止まり、総合6位でデイ1をフィニッシュすることとなった。


とはいえ、ラトバラおよびヤリスWRCは安定感が高く、翌8日のデイ2でも終始コンスタントな走りを披露。さらに昼のサービスでセットアップを変更した結果、「午後の2本は運転が楽しかった。思い切り攻めることができた」と語るようにラトバラはSS7で2番手タイム、SS8で3番手タイムをマークするなど好タイムを連発した。


C3WRCを武器に首位につけていたクリス・ミークがエンジントラブル、5番手に着けていた同じくシトロエンのクレイグ・ブリーンがインターコムのトラブルによりSS6で脱落したことも手伝って、ラトバラはデイ2を総合4位でフィニッシュ。さらに再出走を果たしたハンニネンもSS5で2番手タイム、SS6で3番手タイムをマークするなど、持ち前のスプリント能力を披露した。

そして、9日のデイ3でもトヨタ陣営は好調でラトバラが圧巻の走りを披露する。SS9では5番手タイムに止まり、総合順位でも5位に後退するものの、最終ステージとなるSS10でベストタイムをマークし、逆転に成功。

チームメイトのハンニネンはSS9でクラッシュを喫し、リタイヤに終わるものの、ラトバラは総合4位で入賞を果たすほか、ポイントランキングでも2位を堅守した。


このラトバラの躍進に対して、現地で視察を行っていたチーム総代表の豊田章男氏も「マキネンのチームの姿はまさに私どもが目指す“もっといいクルマづくり”そのもの。プロのチームを築きあげたマキネン代表に改めて感謝します」と高く評価。トヨタ陣営にとって手応えのあるイベントとなった。

優勝はヒュンダイのティエリー・ヌービル、2位がフォードのオジェ、3位にはヒュンダイのダニ・ソルドが入っている。