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オートデスクは、日本国内で利用される建築構造設計に関するデータの標準フォーマットである「ST-Bridge」形式のファイルと、同社BIMソフトウェア「Autodesk Revit 2017」の連携を行うアドオン・アプリケーション「ST-Bridge Link 2017」の提供を7日より開始した。同アプリケーションは、サブスクリプション契約者向けに同社アプリ提供サイト「Autodesk App Store」で提供される。

「ST-Bridge」形式は、国際規格の中間ファイル形式「IFC」では扱いにくい配筋や部材オフセットといった構造分野の情報を補うために、日本独自の標準データ形式として生まれたフォーマット。建築物の構造計算を行う一貫構造計算ソフトウェアで出力される項目に対応し、積算ソフトウェアや鉄骨専用CAD・鉄骨汎用CADなどの建築関連ソフトウェアでも入出力が可能となっている。

現在、建築物の構造計算は、設計事務所や建設会社が市販ソフトウェアや自社開発システムなどを使用して行っており、この計算結果をBIM環境で活用するためには、各ソフトウェア会社が独自に変換ツールを用意し、ユーザーがそれぞれのツールを導入する必要がある。また、構造設計担当者がIFC形式を利用する場合、構造計算で得られる詳細な情報が一部含まれないため、十分なBIM連携が行えないという課題もあった。

このたび提供された「ST-Bridge Link 2017」により、ST-Bridgeに対応する建築関連ソフトウェアから出力される断面のサイズ、材種、配筋本数、径、ピッチなどの部材定義や、部材の寄り、レベルといった配置情報などを含む建物情報を、Revitのモデルとして取り込むことが可能となる。同社では、同アプリケーションを使用することで、設計行程での情報共有をより正確かつ綿密に行えるようになり、効率的かつ円滑な業務フローの実現が期待できるとしている。

なお、ST-Bridge Link 2017には、誰でも迷わずインポートできるように専用テンプレート(各種構造ファミリ含む)が用意されるほか、柱脚情報が含まれている場合には、センクシア提供の柱脚ファミリ168点を使用したインポートも可能。また、マッピングテーブルを編集することで、既に利用中のファミリにも対応する。この変換に必要なパラメータセットがお手元のファミリに存在していない場合は、パラメータ追加機能で一括追加も可能だという。さらに「RC断面リスト作成 2017」や「S断面リスト作成 2017」ともスムーズに連携し、マッピングテーブルはすべて統一されているということだ。

今回の機能開発は、同社がさまざまな企業と技術協力を行ってワークフロー連携を進める取り組み「Integrated BIM」の一環で、buildingSMART Japan、Autodesk Revit User Group Japan、センクシアと共同で行われた。

(早川厚志)