今週の市場がオープンとなった。市場の流れはややドル高でスタートをきっている。ドル買いは継続されており、先週末の高値である1ドル111円37銭に近づいてきた。円安ドル高の傾向であれば日本株も上昇してくる。はたして順調にドルは伸ばしていけるのだろうか。

 気になるニュースが朝に入った。7:00ごろのことである。アメリカ海軍がシンガポールから朝鮮半島に向けて攻撃部隊を出撃させる見通しだということだ。攻撃部隊の空母の名前は「カール・ビンソン」だということである。先週末のシリアへのミサイル攻撃がとても迅速だっただけに予断を許さない。仮に北朝鮮への攻撃が行われればシリア攻撃のとき以上の地政学的リスクが生じることになる。警戒のための攻撃部隊の展開であろうが、今後の動きに注目をしていきたい。

 本日(日本時間)のアメリカで行われるイベントについて確認してみよう。12:05からはブラード・セントルイス連銀総裁の講演がある。23:00からは3月労働市場情勢指数(LMCI)の発表。11日2:00には3年債の入札。そして5:00からはイエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演が予定されている。特に重要視される経済指標の発表はないが、イエレンFRB議長のコメントは市場に強い影響力があるだけに、どのような内容を発言するのか気になるところだ。彼女の口から年内利上げ回数に関する前向きな発言が聞けたらドル買いにより拍車をかけることになるだろう。

 週末にかけてアメリカでは重要な経済指標が発表される。15日に提出されるアメリカ財務省による為替報告書の内容もどうなるのかに注目が集まっている。さらに来週には日米経済対話が控えている。そんな中で最大の関心事は、ティラーソン国務長官とロシアの交渉が円滑に進むのかどうかだろう。先週はサプライズ続きだっただけに今週の市場はさらに注意深くなるだろう。アメリカ経済への期待感と様々なリスク回避の綱引きが今週も続きそうである。