三宅義和・イーオン社長

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■その人に合った勉強方法が必ずある

TOEIC L&Rで高得点を叩き出すには、日本人教師の存在が必要です。英会話学校で学ぶメリットはよい教師について、正しいトレーニングができることです。初心者がいきなりネイティブの外国人教師の指導を受けてもついていくのがたいへんです。彼らは、日本人が英語を学習するように勉強してきたわけではないのです。ネイティブの人は、ネイティブモデルにはなり得ますが、日本人の究極のゴールではない。また、具体的な勉強方法も指導できません。

なぜイーオンの教室やセミナーで、TOEIC L&Rのスコアが上がるかというと、闇雲に問題集を解くのではなく、単語や文法といった基礎学習と、音読トレーニング、さらに、多聴多読の3つを徹底するからにほかなりません。まず、200点〜400点の人は、単語力、文法力を身につけます。500、600点ぐらいなら、音読トレーニング中心。そして、700点以上であれば、多聴多読にもしっかり取り組んでいきます。

イーオンには、これまで3000社以上の企業の英語研修を行ってきた実績があります。TOEIC L&Rは、ある種の「体力測定」ですから、やはり体力そのものを強化していかないスコアは伸びません。つまり、読む力、書く力、聞く力、話す力の4技能を鍛えていけば、テストのスコアに反映していきます。公式問題集はよくできていますので、それぞれのスコアに応じて勉強すればいいでしょう。これにはCD音源もありますので、効果的な使い方を日本人教師が指導します。

また、イーオンだと伸びるのは、セルフスタディ、自宅で学習できるネットキャンパスとか、短期コースが充実しているからでもあります。例えば、長文読解が苦手で、リーディングを伸ばしたい人には「パワーアップリーディング」といって、TOEIC L&Rを提供する米国ETS(非営利テスト開発機構)の子会社が作っている読む力を伸ばす教材があります。それらを活用して集中的に対応できることも大きいでしょう。

■英語は筋トレ!英語習得はトレーニング

私はいつも「英語は筋トレだ!」と主張していますが、英語習得はトレーニングです。単語力、文法力を身につけて、声に出して練習することでもあります。中学・高校であれだけ英語を学ぶ時間があるわけですから、そこで基本構文を覚えてしまうぐらい声に出して練習したら、本当に日本人の英語力は上がるはずです。

ただし、とにかくすぐにスコアを上げたいというニーズもあるわけです。おそらく、就職や昇級・昇格に際してTOEIC L&R何点以上とされた場合がそうでしょう。なかなか、モチベーションは上がらないかもしれません。そこで、私どものTOEIC L&Rセミナーで私は「一番定評のある、当社が何十年もかけてやってきたその道を教えます。これまで40年間培ってきた一番効果的な方法です」と最初に言います。

いま、イーオンでは生徒さん個々の中長期プランを示して、その人を応援するというやり方を推進しています。今日がんばって明日上達とはなかなかいきませんから「3カ月後にはこのスコア。6カ月したら○○点にチャレンジしてください」といったプランです。すると、多くの人が納得感を持って、前向きに英語に取り組めるわけです。そのプロセスで、TOEIC L&R800点は無理なく目指せ、達成できます。

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三宅義和(みやけ・よしかず)
株式会社イーオン代表取締役社長
1951年、岡山県生まれ。大阪大学法学部卒業。85年イーオン入社。人事、社員研修、企業研修などに携わる。その後、教育企画部長、総務部長、イーオン・イースト・ジャパン社長を経て、2014年イーオン社長就任。一般社団法人 全国外国語教育振興協会元理事、NPO小学校英語指導者認定協議会理事。趣味は、読書、英語音読、ピアノ、心身統一合氣道。

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(三宅義和・イーオン社長 岡村繁雄=構成 澁谷高晴=撮影)