前半17分に先制点を決めたFW吉田知樹

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[4.9 福島県サッカー選手権決勝 福島 0-2 いわきFC とうスタ]

 ファーストチャンスを確実に得点に繋げた。いわきFCは前半17分、カウンターから敵陣に攻め込むと、FW菊池将太が左サイドに展開。FW平岡将豪が相手を引き付けてクロスを上げると、中央でフリーのFW吉田知樹がワントラップから左足を振り抜く。「シュートのチャンスがあればどんどん狙っていこうと思っていた」という背番号23のゴールでいわきFCが先制に成功した。

 吉田は昨年、明秀日立高から加入した。昨年も期待されていたが、途中出場が多く、不満の残るシーズンになっていた。課題はフィジカル面。選手権に出場したチームの10番を背負うなど、もともとテクニックに光ものはあったが、大人に混じったサッカーでは、それだけで対抗することは出来なかった。

 このままではいけない。食事面の改革から始めると、65kgだった体重を69kgに増量。日本のフィジカルスタンダードを変えるというコンセプトを持ついわきFCではサプリメントも全面支給されており、吉田の身体はスタッフも目を見張るほどに成長した。そしてこの日、J3クラブ相手でも十分に通用したことで、「体を当てられたとき、変な体勢の時でも倒れなくなった。体幹の面は成長したと感じた」と成長を実感することもできた。

 昨年は敗れたダービーマッチでのリベンジに成功。昨年の試合にも出場していた吉田は「去年勝てなかったので、素直にうれしい」と喜ぶも、すでに目線は全国の舞台に向いている。天皇杯1回戦では北海道代表のルブリッツ北海道FCと対戦。それに勝てば、2回戦ではJ1の北海道コンサドーレ札幌と対戦することになる。「自分の持ち味はドリブル。(天皇杯では)ゴールとかアシストをすることが目標」。19歳の進化が、いわきFCの成長を体現している。


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