プロムは米国の高校で習慣になっている卒業記念のダンスパーティー。学生たちにとっては、カップルで出席できるかどうかを賭けた一大イベントだ。

そんなプロムに彼女を誘うのに、まるで青春映画のような粋なやり方を、本当に実行してみた青年がいる。

知り合いのお巡りさんの協力を得て

米国ミシガン州のReeths-Puffer高校に通うウェスリー・ウェイド君には、警官の知り合いがいた。その彼は市警察で実習中のインターンなので、正式には警官と言えないが、とりあえず制服を着てパトカーに乗り、交通取り締まりを行なっている。

ウェスリー君は、そのインターン警官の協力を得て、意中のガールフレンドをプロムに誘うのにちょっとした演出を加えた。(ちょっとした、ではなく本当は、一世一代の演出、だったかもしれない)

安全運転の彼女が警官に止められ

3月31日、助手席にウェスリー君を乗せて運転していたサマンサ・ヴァリエさんは、後ろからやってきたパトカーから止まるように指示された。日頃から安全運転で、警官に止められたことが1度もなかった彼女は驚いた。

Wesley Wade/Facebook

「私が何かやったの? ウェス、わかんない、オー・マイ・ゴッド! どうしよう。ちょっと、聞いてるの? どうなってるのよ?」取り乱した彼女はウェスリー君にこう言った。

「そこに車を寄せて止まりなよ」

警官はお決まりの質問をいくつかした後「このままでいてください。すぐ戻って来ます」と言って去った。

「あなたのせいだわ。もっとスピード出せって言ったでしょ」とサマンサさんは混乱して言った。

「君は十分ゆっくり走ってたよ」と、ウェスリー君は平静を装って言う。

やがて戻って来た警官は、サマンサさんに違反キップを手渡しこう言った。

「そこに言葉が書いてあるだけだよ」

その言葉とは『Will you go to prom with Wes(ウェスとプロムに行きますか)』。

Wesley Wade/Facebook

それを読んだサマンサさんは「なんでこんなことしたのよ!」と笑いながら言い、「イエス」と答えた。

下にあるのが、彼女が受け取った偽の違反キップだ。真ん中あたりにある3段の表の最上段右(Descriptionの欄)に『WILL YOU GO TO PROM WITH WES』とタイプされている。下の方の欄には『PLEASE』の文字も見える。

Wesley Wade/Facebook

ウェスリー君はその時の様子を録画していて、イエスの返事をもらった後Facebookに投稿した。動画は1万7,000回以上視聴され、地元のテレビ局などに微笑ましいニュースとして紹介された。