クルマはボディサイズの大きさとともに取り回しの良さの指標となるのが、最小回転半径です。最小回転というのは、ハンドルを目一杯切った状態で動かした時に一番外側のタイヤの中心が描く円の軌跡のこと。

たとえボディサイズが小さくてもこの最小回転半径が大きいと、狭い場所での駐車する時やUターンなどスムーズな操作が行えず、切り返しの回数が増えることになります。今回はボディサイズに制約のある軽自動車で、最小回転半径の小さなモデルをピックアップしました。メーカーによって明暗がハッキリと出ています。

■スズキ・アルト

最小回転半径4.2mでトップタイに輝いたのがスズキ・アルトです。8代目となるスズキ・アルトは2014年12月に登場。走りを磨いたモデル、アルトワークスを復活させるなど注目度の高い車種です。

最小回転半径4.2mを実現しているのは、13インチタイヤを装着している、F、L、Sグレードの3タイプで、15インチアルミホイールを装着したXグレードは最小回転半径が4.6mとなりますので、注意が必要です。OEM供給されているマツダ・キャロルも同じ数値となります。

■ダイハツ・ミラ

スズキ・アルトと同じ最小回転半径4.2mでトップタイとなったのがダイハツ・ミラ。7代目となる現行型ミラは2006年に登場したロングセラーモデルです。

現在ではグレードが整理され、5速MT車のXスペシャルだけが販売されています。駆動方式はFFと4WDが用意され、どちらも最小回転半径は4.2mとなっています。OEM供給されているスバル・プレオも同じ数値です。

■スズキ・アルトラパン/ダイハツ・ミライース

これから紹介する車種は最小回転半径が4.4mで並んでいますので、ボディタイプごとに紹介していきましょう。まずはセダンと呼ばれる5ドアハッチバックです。

セダンタイプで最小回転半径4.4mを記録したのがスズキ・アルトラパンとダイハツ・ミライースです。スズキ・アルトラパンはアルトをベースに女性をターゲットし絞ったモデルで、3代目となる現行型アルトラパンは2015年に登場しました。

アルトとは異なりアルトラパンは全グレードで14インチホイールを装着し、駆動方式を問わず最小回転半径は4.4mを実現しています。

そして2009年に登場したダイハツ・ミライースはその高い燃費性能から、誰もが気軽に乗れる第3のエコカーと呼ばれました。全グレードで14インチホイールを装着し、FF、4WDの駆動方式を問わず最小回転半径は4.4mを実現しています。この数値はOEM供給されるスバル・プレオ+も同様です。

■日産・デイズ/スズキ・ワゴンR/ダイハツ・ムーヴ

日産・デイズと三菱ekワゴンは日産と三菱が共同開発した軽自動車第一号として、2013年に登場しました。スタンダードモデルのデイズ/ekワゴン。そして大型のメッキグリルが特徴のデイズハイウェイスター/ekワゴンカスタムの2種類を用意しています。

デイズ/ekワゴンの14インチホイール装着車は最小回転半径が4.4mですが、15インチホイールを装着したハイウェイスターG/eKカスタムTは4.7mとなります。

ハイトワゴンのパイオニア、スズキ・ワゴンRの6代目となる現行型は2017年2月に登場しました。新開発のシャシーやマイルドハイブリッドを採用し、3つのモデルラインアップを用意しているのが特徴です。

14インチホイール装着車は最小回転半径4.4mですが最上級モデルのワゴンRスティングレーハイブリッドTは15インチホイールを装着するため、最小回転半径は4.6mとなります。OEM供給されるマツダ・フレアも同じ数値です。

ダイハツ・ムーヴは6代目となる現行型は2014年に登場。従来通りムーヴと押し出し感を強めたムーヴカスタムの2種類を用意します。14インチホイールを装着するグレードは搭載するエンジン、駆動方式問わず最小回転半径は4.4m。ムーヴカスタムRSは15インチホイールを装着するため4.7mとなります。OEM供給されるスバル・ステラも同様です。

■日産・デイズルークス/スズキ・スペーシア/ダイハツ・タント/ムーヴキャンバス

そして最後は広大な室内空間で、現在安定した人気を誇るスーパーハイトワゴンです。スーパーハイトワゴンで最小回転半径4.4mを実現しているのは日産・デイズルークス/スズキ・スペーシア/ダイハツ・タント/ダイハツ・ムーヴキャンバスです。

日産・デイズルークス/三菱eKスペースは2014年に登場しました。天井に空気を循環させる清浄機の付リアシーリングファンを搭載するなど快適装備が充実しています。デイズルークス/ekスペースは14インチホイール装着車が最小回転半径4.4m、15インチホイールを装着したハイウェイスターX Gパッケージ、ハイウェイスターGターボ/eKスペースカスタムTは4.7mとなります。

2013年に登場したスズキ・スペーシアはステレオカメラ方式の運転支援システムを装備したスーパーハイトワゴンです。スタンダードモデルとカスタムそして圧倒的な存在感を誇るカスタムZの3種類を用意しています。最小回転半径は14インチホイール装着車が4.4m、15インチホイール装着したXS、XSターボ、カスタムZターボは4.6mとなります。

ダイハツのスーパーハイトワゴンといえば、ミラクルオープンドアを採用したタント。そしてパーソナルユースながらリアにスライドドアを採用したムーブキャンバスです。

両モデルともに14インチホイール装着車の最小回転半径は4.4mですが、15インチホイールを装着したタントカスタムRSは4.7mとなります。ダイハツ・タントのOEM供給モデルであるスバル・シフォンも同様の数値となります。

ホンダの車種が出てきておりませんが、ほとんどの車種で2WD車の最小回転半径が4.5mでした。見た目のかっこよさにこだわると最小回転半径はやや悪化するようです。

(萩原文博)

メーカーによって明暗が分かれた!? 小回りが利く軽自動車ランキング【2017年版】(http://clicccar.com/2017/04/09/460638/)