インド北東部タワングで説教を行うチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ(2017年4月8日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世(81)は8日、自身がインド北東部の僧院を訪問したことについて中国が誤った情報を拡散していると非難した。ダライ・ラマが訪れた中国との国境に近いヒマラヤ地帯は中国政府が領有権を主張している地域で、ダライ・ラマの訪問に中国政府は反発している。

 ダライ・ラマはインド北東部アルナチャルプラデシュ(Arunachal Pradesh)州タワング(Tawang)で報道陣に「人々は誤った情報を得ている」と語った。同州は数十年前にチベットを後にしたダライ・ラマが避難した場所だ。「私がここを訪問している間、中国政府の職員が付き添ってくれればいいのだが。私が何をして何を語っているか、彼らは事実を知るべきだ」と、ダライ・ラマは語った。

 中国政府は先週、インド政府がダライ・ラマの「反中国・分離独立運動」を助けているとして駐中国インド大使に正式に抗議した。

 ダライ・ラマは、チベット仏教の最も聖なる場所の一つとされる僧院で信者らに説教をした後、自身の訪問について中国政府は国民に誤った情報を流していると反論した。

 インド政府は、今回の訪問は純粋に宗教的なものだと主張。ダライ・ラマは以前にもタワングを訪れたことがあると指摘し、中国が勝手に騒動を作り出していると批判した。

 ダライ・ラマによる3時間近い説教を聞くために多くの人が集まり、少なくとも2万人に達したという推定もある。
【翻訳編集】AFPBB News