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Unexpectedly helping unveil the new TVR coupé

 

 
素晴らしい土曜日を過ごした。グッドウッドのメンバーズミーティングへ向かう途中、かみさんと私はギルフォード(イギリス南部)の近くにあるゴードン・マーレーのオフィスに立ち寄り、TVRが購入申し込み者向けに開催した新型車の内覧会に立ち会った。

 
この90分の会に参加したことで、こうした特別なイベントを行うことが、購入申し込み者たちの気持ちのうえでどれほど重要かがよくわかった。レス・エドガーをはじめとするTVRの経営陣は、新型の発表が遅れている今、すでに前金を支払った人たちに安心感を持ってもらう必要があることをよく認識していた。実際、この会に参加した人たちが安心したのはまちがいない。
 

 
新型TVRはじつに素晴らしいクルマのようだ。現代的に洗練されていながらも、かつてTVRを率いたピーター・ウィーラーが1990年代にこのブランドにもたらした「一途なパフォーマンスカー」という気質を引き継いでおり、TVRの名にふさわしいクルマになりそうだ。

透視図をみれば、そのことがよくわかる。V8エンジンはコンパクトなスペースに低く、後方に搭載されている。このことは新型TVRが意図するパフォーマンスを理解するうえで大きな手がかりになる。現代のテクノロジーが満載されており、とくに見た目とパフォーマンス、ハンドリング、エンジンサウンドを重視しているという。

 
その新型車内覧会の数日後に、私の手元に1枚の写真が届いた。それは、会場で新型TVRクーペのアンヴェールを手伝う私の後ろ姿が写っている、少しピントの合っていない写真だった。

報道関係者が他にはいなかったためか、TVR会長のレス・エドガーは会場のいちばん後ろの列に座っていた私に目を留めた。それで思いがけなくアンヴェールを手伝うことになったのだ。というわけで、まばゆいばかりに輝く実物大の新型をこの目で見ることができた。だが、9月に公式に発表されるまで、残念ながら新型車の写真をみなさんに見ていただくことはできない。だが、AUTOCARがこれまで掲載してきたイメージは、実物にとても近い。

披露された新型を見て最初に思ったのは、故ピーター・ウィーラーのことだった。もし彼がこの新型を見たら、きっと大いに喜んだにちがいない。ピーター・ウィーラーは、1980年から2003年にわたってTVRの現代的な価値観の大部分を定義した。彼の知り合いだった人は覚えているだろうが、ピーターはめったに喜びを表に出さない人だった。だが、もしあの場にいたら、きっと大きな笑顔を見せてくれただろう。
 

 
TVRは、この新型の500台限定のローンチ・エディションを計画している。ここにその証拠がある。このバッジはゴードン・マーレーのオフィスで行われた内覧会で、すでに新型車の前金を支払った人にだけ手渡された。量産車の試作生産が開始されるのは、来年後半の見込みだ。

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)