余った小銭はご褒美に!ツラい節約を“楽しみ”に変えるコツ

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◆日々の余った小銭の行方は……ご褒美に使いましょう

 1日の食費・日用品の予算を2000円にして、毎日2000円をクリアブック(クリアファイルが一冊のブック状になっているもの)から取り出して残った小銭をレシートとともに戻す「クリアファイル家計簿」。この家計簿法のうまみは、なんといっても「余った小銭」です。

 ちなみに、その日に余った小銭を翌日の2000円に足して使うのはNG。あくまでも1日2000円内で食材や日用品を買い、月末まで一切手をつけないのがポイントです。ではこの貯まった小銭はどうするか? 貯金箱に入れるもよし。そのお金で豪華なランチに行くのもよし。使い方はフリーです。

 「クリアファイル家計簿」を考案したいちのせかつみさんはこう言います。

「透明のポケットに小銭がどんどん貯まっていくのをみると、嬉しくなりますよね。『今月はいくら貯まるかな』『3000円貯めて、ホテルのランチに行こう!』とモチベーションも高まります。従来の家計簿は、残高が減っていく。でもクリアファイル家計簿は目に見えるお金が増える。そこが大きな違いですね」

 ただ、余った小銭でホテルランチに行くか、貯金箱に入れるかで、貯金体質かどうかが分かりそうですね……。

◆クリアファイル家計簿は老後の不安も解消する

 余ったお金の使い道のもうひとつは、「将来への投資」に充てるという使い方でしょう。

 例えば、それまで趣味に使うお金も残らなかった。それがクリアファイル家計簿で余剰ができたら、趣味にお金が使えるようになります。習い事でもいいでしょう。

「習い事一つにしても、ただ漫然と習うのではなく、『自分だったら今教わっていることを、どう教えよう?』と考えながら教わるんです。趣味なら『いずれ、これを生徒さんに教える立場になる』ことを頭に入れて続ける。そうやって20年も続ければ、そこそこ教えられるくらいにはなるでしょう。教えることでいくばくかの収入を得られる可能性もあります。老後、『教える側』につくか、『教わる側』につくかで、入るお金、出ていくお金が全く変わってきます」(いちのせ氏)

 残り20年の時間の使い方、そして目の前のことでいえば月末に貯まった小銭の使い方で、「リッチばあちゃん」になるか「貧乏ばあちゃん」になるかの分かれ道かも。

 なんて。そこまで考えなくても、まずは100円ショップに行ってクリアブックを買いましょう! 第一歩は始めてみること。そして一か月続けてみること。話はそれからです。

<TEXT/港乃ヨーコ>

【プロフィール】
いちのせかつみ ファイナンシャルプランナー、生活経済ジャーナリスト。市野瀬トータルコンサルタント代表。家計からみた人生設計の考え方に関しては第一人者で、大阪では数少ない新進気鋭のジャーナリスト。テレビやラジオ、講演などで活躍中。著者は「クリアファイル家計簿」や「株式ファンダメンタル分析」など多数