国際陸連は6日、リオ五輪女子マラソン金メダリストであるジェミマ・スムゴング(ケニア)の検体から禁止薬物に指定されているエリスロポエチン(赤血球生成促進剤)の陽性反応が出たと発表した。

 スムゴングは、今月23日に行われるロンドンマラソンに出場予定だったが、欠場することを発表した。昨年は優勝しており、今大会では2連覇が懸かっていた。

■エリスロポエチンとは?

 エリスロポエチンとは、もともとは腎性貧血の治療に使われる薬品。赤血球を増加させる効果があることから、自転車競技やマラソンなどの長距離系種目の選手がドーピングで使うことが多い。

 世界アンチ・ドーピング機構(WADA)から禁止薬物に指定されている。

●今後については?

 今回のドーピング検査は、ケニア国内にて抜き打ちで行われたもの。

 今後は予備のB検体でも同様に検査を行い、B検体からもエリスロポエチンが検出され、陽性と判定された時点で資格停止などの処分が下ることとなる。

●スムゴングの略歴

 ケニア出身の女子マラソン選手。

 12年からマラソンに参戦しはじめ、13年のロッテルダムマラソンでマラソン初優勝(2時間23分27秒)。15年の世界陸上選手権では、ディババ(エチオピア)、キプロプ(ケニア)、キルワ(バーレーン)らと優勝争いを繰り広げるも4位。

 リオ五輪では同じくディババ、キプロプ、キルワと終盤まで優勝争いを演じ、41キロ付近で抜け出してゴール。女子マラソンではケニア初の金メダルを獲得した。

 自己ベストは、13年のシカゴマラソンでマークした2時間20分48秒。