札幌が一丸となり、長期離脱のMF深井に白星を贈った

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[4.8 J1第6節 札幌 2-1 FC東京 札幌ド]

 まさに死力を尽くした戦いだった。強敵のFC東京をホームに迎えた北海道コンサドーレ札幌は序盤に先制を許すも、FWジュリーニョとFW都倉賢のゴールで逆転。終盤は両FWが肉体的な限界を迎えて交代を強いられるなどギリギリの戦いだったが、2-1で逃げ切った。

 札幌に激震が走ったのは、試合2日前となる今月6日だった。クラブはトップ昇格5年目のMF深井一希が左膝前十字靭帯断裂、左膝内側半月板損傷、左膝外側半月板損傷の大怪我を負ったことを発表。全治は明かされなかったが、深井自身がツイッター(@5Consa)で「僕のことを応援してくれる方々のためにも絶対にまた戻ってきたいと思います。逆にもう厳しいとか引退という人たちを見返すためにも絶対に這い上がります」と語り、今季絶望ともみられていた。

 選手、スタッフ、サポーターが「深井のために」と士気を高めて臨んだFC東京戦。スタンドでは深井へのメッセージが綴られたゲートフラッグが目立ち、「不屈の男 深井一希 信じて待っている」という大きな横断幕も掲げられた。

 札幌は前半8分にFC東京のMF東慶悟にネットを揺らされ、先制点を献上。それでも、前半42分に右CKからジュリーニョがヘディングで同点弾を奪う。後半14分には都倉が左足で流し込み、2-1と逆転に成功。同30分にジュリーニョ、同39分には都倉が足の不調を訴えて交代を強いられるなど、終盤はチーム全体で体力的に厳しい状況となったが、最後までハードワークを完遂し、リードを死守した。

 逆転ゴールの直後に両手で深井の背番号「8」のジェスチャーを見せ、テレビカメラに向かって「深井がんばれよ!」と叫んでいた都倉。試合後、両足をアイシングでぐるぐる巻きにしてインタビューに応じたエースは、「本当に深井は辛い怪我をしましたけど、ピッチで戦える人が責任を持ってやれることを100%やるっていう姿勢が、これから長いリハビリを迎える深井に届いたかなと思います」と、改めてチームメイトへの想いを口にした。

 また、深井も試合直後にツイッターを更新。「今日も沢山の応援、弾幕、メッセージありがとうございました。見てて本当に感動しました」と感謝を述べると、「またここでサッカーがしたいと改めて思えました。僕は僕なりに頑張りますので、引き続きコンサドーレへの沢山の応援よろしくお願いします!」。最後の一滴まで絞り切るような自チームの懸命なプレーに刺激を受け、復帰への気持ちをさらに強くしたようだった。


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