ロシアの衛星測位システム「グロナス」の基地局が建設されたブラジルのブラジリア大学で、同システムのモニターを眺めるロシア国営宇宙企業ロスコスモスの研究者(2013年2月19日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ロシアが米国の全地球測位システム(GPS)網に対抗して開発した衛星測位システム「グロナス(GLONASS)」を運営する人工衛星基地局を中米ニカラグアに開設した。当局関係者が明らかにした。米ロ両国のいずれの衛星システムも、民間利用だけではなく軍事目的でも使用されている。

 ニカラグアの国営ニュースサイト「19デ・フリオ(19 de Julio)」によれば、ロシア国営宇宙企業ロスコスモス(Roscosmos)のイゴール・コマロフ(Igor Komarov)代表は6日、「この国の歴史の新たな一ページ」を開くと述べて開設を祝った。

 コマロフ氏によれば、2015年に結ばれた合意によってニカラグア南部ネハパ(Nejapa)に設立された基地局は「高精度の」衛星信号を受信し、これにより、ニカラグア国内での災害や船舶の航行、同国政府による麻薬密売業者の取り締まりも支援できるようになると述べている。グロナスの基地局が中米で開設されるのはこれが初めてだという。

 マルクス主義のゲリラ出身のダニエル・オルテガ(Daniel Ortega)氏が大統領を務めるニカラグアは、ロシア、中国、イラン、ベネズエラと政治的に友好関係を保ち、米国とは貿易関係は維持しているものの、同国の政策には批判的な姿勢を取っている。
【翻訳編集】AFPBB News