オフィチーネ パネライル ミノールマリーナPAM00050

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 腕時計投資家の斉藤由貴生です。

 昨年12月に出た私の著書『もう新品は買うな!』の印税が入ってきたので、早速腕時計を買ってみました。ここ最近の腕時計相場は特に高く、一見すると“買い時”でないように感じる様子ながら、あえて私は高級腕時計を買いました。

 ここ最近といっても、年単位と月単位の観点がありますが、特に今のロレックス相場はどちらで見ても過去と比べて非常に高い状況。年単位で見ると、アベノミクスが始まった約4年前から右肩上がりな傾向。また、月単位でみた場合、昨年8月頃と比べて10%値上がりしているモデルもあり、トランプ大統領の誕生効果で高くなっている様子です。

 ですから、このように相場が高い状況であれば、本来持っている時計を売却するのに適した時期というのが普通です。

 とはいっても、どんな相場だって“欲しいものは欲しい”となるのが人の心。ですから、相場が高いときでも腕時計を買う人はいっぱいいます。また、全体的に相場が高いという印象に陥りがちですが、実は過去より値下がりしているブランドやモデルもあるため、詳しく見るとお買い得だということが判明するモデルも存在。

 例えば、ロレックスと同じぐらい人気のパネライは、4年前と比べて10万円以上値上がりしているモデルと値段が変わっていないモデルが存在。この場合、値上がりしていないモデルは“今買っても良い”お買い得モデルと判断することができます。

 そして私が買ったのがこのモデル、オフィチーネ パネライル ミノールマリーナPAM00050という時計です。

 私が買ったモデルの一番の特徴はブレスレットタイプという点です。パネライといったら革ベルトをイメージする方が多いように、そのほとんどが革ベルトタイプです。しかし、ごく一部ブレスレットタイプも存在。そしてこのブレスレットがとても凝った造りで、単体でも高いのです。

 私が買ったPAM00050というモデルが登場したのは1999年で、2011年まで生産されました。パネライが注目され始めたのは2001年なんですが、その際、一番最初に注目されたのがこのPAM00050なのです。当時は、ロレックスブームだったため、多くの人がロレックスを買った時代。そしてその次に買う時計としてロレックスと同じくブレスレットを装備するパネライが注目されたのです。そして、黒文字盤かつブレスレットタイプというPAM00050は、当時の人気要素となるポイントをバッチリ抑えていたため、一時は定価より高い相場で売られたほどなのです。

 実はその時、私も「PAM00050が欲しい」と思ったのですが、随分と割高に感じて手を出しませんでした。

 そして、それから15年経った今、やっとこのPAM00050を買ったのです。なぜこのタイミングで買ったのかというと、もちろん“お買い得”だからです。このPAM00050、ロレックスが今の半値ほどだった時代と比較してほとんど値段が変わっていません。むしろ、その頃より値下がり傾向というぐらいなのです。

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 2001年当時としては、“出たばかり”であったため、相場の流れがつかみにくかったのですが、それから15年も経つと相場のサンプルがいくつも存在。そして、この5年の間に値下がりしていることから、“買い”だと判断しました。もちろん、大前提としてこの時計を魅力的に感じるということがあります。先程も触れたとおり、私は15年前にもこの時計に対して興味を持っており、ずっと欲しかった時計でもあるのです。

 しかも、魅力的に見える時計って、他の時計好きの人と共通していることが多いのです。ですから、私と同じようにこのモデルに対して魅力的だと感じる人がいるため、買いたい人もいるはずです。ということで、私は15年前に欲しかった時計を手に入れたのですが、買った理由はお買い得感といつでも売ろうと思えば売れる、という気軽さです。

 おそらく、今売っても買った値段と同じぐらいの額で売れるこの時計。とはいっても、気に入ってるため、まだまだ売りません!

【斉藤由貴生(さいとう・ゆきを)】
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」(http://www.udedokeitoushi.com/)で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢することのプロフェッショナルとして、「腕時計投資」を推奨している。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と、新刊の『もう新品は買うな!』がある