J3とU-20日本代表で掴んだ自信がそうさせたのか、久保(15番)は随所で違いを見せつけた。写真:松尾祐希

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 4月8日、高円宮杯U-18サッカーリーグ/プレミアリーグが東西で開幕した。
 
 プレミアリーグEASTの第1試合は大宮アルディージャユースと横浜F・マリノスユースが激突。前者はFW奥抜侃志が、後者はMF椿直起やMF塚田祐介が攻撃の急先鋒となってチャンスを掴むが決め切れない。均衡が破れたのは66分。押されていた大宮はショートカウンターからMF植松亮が豪快に左足を振り抜き、先制点を挙げた。
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 ゴール前でのアイデア不足が顕著だった横浜は大宮の堅守に苦しみ続けたが、土壇場の89分、主将で10番のMF山田康太が執念の一撃。「いつもならキッカーとして並ぶけど、どうしても点が欲しいから前に行った」と、MF堀研太の左足FKを頭で合わせ、なんとか追いついた。
 
 J3で活躍するDF岡庭愁人、MF小林幹、MF平川怜、FW久保建英らがスタメンで揃い踏みしたFC東京U-18は清水エスパルスユースと対戦。
 
 まず度肝を抜いたのは、清水のFW平墳迅の鮮烈な一発だった。17分、ハーフウェーライン付近から思い切りよく左足で放ったロングショットがGKの頭上を抜いてゴールへ。エースの40メートル弾で清水が先制する。
 
 だが、それ以上のインパクトで観衆を沸かせたのがFC東京の久保だ。25分、みずから仕掛けた突破で直接FKのチャンスを得ると、左足で放ったショットは美しい放物線を描いてゴール右に突き刺さり、クリスチアーノ・ロナウドばりの仁王立ちパフォーマンスで喜びを表現した。
 
 清水は同点とされた2分後、お返しとばかりにMF滝裕太が直接FKをねじ込み、すぐさま突き放す。以降はFC東京の波状攻撃の前に防戦一方の展開を余儀なくされたが、U-17日本代表のCB堅物拓歩を軸に粘り強く跳ね返し、1点リードで前半を折り返した。
 
 後半もFC東京が攻勢を仕掛ける時間帯が続き、62分に身長187センチのFW原大智が決定的なヘッドを放つもわずかにゴール左へ。その長身FWと2トップを組んだ久保は巧みにポジションを替えてボールに絡み続けた。そして66分、FC東京が試合を振り出しに戻す。久保のパスを受けた平川がDF3人を引き連れて30メートルを単独ドリブルで持ち込み、そのまま右足で豪快に蹴り込んだのだ。
 
 両雄ともに最後まで果敢に仕掛けて好機を掴んだが勝ち越し点は奪えず、迎えたアディショナルタイム。決勝点を挙げたのは“アウェーチーム”だった。混戦から抜け出したFW鈴木魁人が千金弾を決め、清水がドラマティックに3ポイントを奪取した。
 
【プレミアリーグEAST/第1節】
4/8 10:30 大宮ユース 1-1 横浜ユース
4/8 13:00 FC東京U-18 2-3 清水ユース
4/9 10:30 浦和ユース vs 青森山田
4/9 13:00 柏U-18 vs 京都U-18
4/9 15:30 市立船橋 vs 鹿島ユース
※会場はすべて味の素スタジアム西競技場
 一方のプレミアリーグWESTは、第1試合から激しい撃ち合いとなった。
 
 大津が9分にFW大竹悠聖のドリブル突破から敵のオウンゴールを誘発して先制すると、13分にも相手守備陣の連携ミスを突いてFW水野雄太が加点。しかしここからセレッソ大阪U-18が猛ラッシュ。リスタートからDF小林洵のヘッドが決まり、その直後、右SB齋藤遼のクロスにFW西村真祈が頭で応えて、スコアをタイに戻す。さらに後半開始早々、DFが目測を誤って裏にこぼれたボールをMF有水亮が蹴り込み、逆転に成功した。
 
 ところが59分、大津は後半から登場したFW大崎舜が一発のカウンターから抜け出してゴールを陥落し、3-3。そして74分、MF松原亘紀のパスを受けた水野が右足で狙いすました一撃を放ち、再度試合をひっくり返した。しかししかし、このままでは終わらない。C大阪は前線に配備されていた斎藤が敵のクリアミスを拾い、冷静なショットでGKを破ったのだ。

 最後まで両雄が闘争心むき出しで譲らなかった一戦は、4-4というド派手なスコアで決着を見た。
 
 ヴィッセル神戸U-18にプレミア初昇格の米子北が挑んだ一戦は、序盤からインテンシティーの高いゲームに。神戸は自慢のオープン攻撃から4分、5分、10分と立て続けにチャンスを掴み、27分にはFW秋山駿がGKとの1対1を迎えるが決め切れない。米子北は球際の強さをベースに、無失点で前半を切り抜けた。
 
 しかし65分、神戸がその堅守をこじ開ける。DFのクリアミスを拾った主将のMF佐藤昴が左足で強烈ミドルを放ち、GKがはじいたこぼれ球を途中出場のFW小田裕太郎が押し込んだ。これが決勝点となり、追いすがる米子北を振り払った神戸が快勝を収めた。
 
 第3試合では、實好礼忠新監督が率いるガンバ大阪ユースと、4年ぶりでトップリーグに返り咲いたアビスパ福岡U-18が激突した。
 
 先制したのはG大阪。キックオフ直後から鋭いフォアチェクと細かいパスワークで主導権を握った青黒軍団は、14分、MF白井陽斗とのパス交換から中央に切れ込んだMF芝本蓮が右足でゴールを射抜いた。
 
 ただ、その後は膠着状態に陥る。徐々に盛り返した福岡は左サイドのMF桑原海人を起点にスピーディーなカウンターを仕掛けたが、DF岸田悠佑を中心としたG大阪守備網をなかなか切り崩せず、シュートまでは至らない。G大阪は38分にMF奥野耕平のヘッドがポストを叩き、こちらも2点目を挙げられなかった。
 
 雨足が強くなった後半は、タフネスを前面に押し出した福岡が攻勢に転じる。54分にはビッグチャンス。FW北島祐二のスルーパスに抜け出したFW甲斐海夏人が決定打を放ったが、これは惜しくも相手GK桑原瑠真のファインセーブに阻まれた。その後もG大阪自慢のパスワークを分断し、ミドルパスを多用して効果的なカウンターを繰り出したが……。ラストプレーの精度を欠き、最後まで1点が遠かった。
 
 ディフェンス陣が虎の子の1点を守り抜き、開幕戦勝利を飾ったG大阪。實好監督は「みんな動きが硬かったんですが、なんとか助け合いながら掴んだ勝利。ガンバらしいアグレッシブなスタイルを貫いてタイトルを奪取したい」と語った。

 
【プレミアリーグWEST/第1節】
4/8 10:30 C大阪U-18 4-4 大津
4/8 13:00 神戸U-18 1-0 米子北
4/8 15:30 G大阪ユース 1-0 福岡U-18
4/9 10:00 神戸弘陵 vs 東福岡
4/9 12:30 阪南大高 vs 広島ユース
※会場は 瓮ンチョウスタジアム、◆瓮筌鵐沺璽好織献▲狡控