インド・ニューデリーのモスクで、祈りをささげるイスラム教徒(2016年9月13日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】宗教的少数派への集団暴行が相次ぐインドで、ヒンズー教徒の少女とデートしたとしてイスラム教徒の男性が地元民に撲殺された。警察が7日、明らかにした。

 モハマド・シャリク(Mohammad Shalik)さん(20)は、インド東部ジャルカンド(Jharkhand)州グムラ(Gumla)地区で、交際相手の少女を家の近くまでスクーターに乗せて送り届けたところを目撃され、シャリクさんが住んでいた町の多数の地元民から暴行を受けた。

 警察によると、暴徒らは5日夜、少女の目の前でシャリクさんを柱に縛り付け、棒やベルトで数時間にわたって殴打し続けた。シャリクさんはそのけがが原因で6日、死亡した。

 グムラ地区警察のチャンダン・クマール・ジャハ(Chandan Kumar Jha)署長はAFPに対し、暴徒らが(少女の)家族にけしかけられていたかどうかは捜査中であることを明らかにした。

 ジャハ署長によると、「宗教的動機」による殺人容疑で3人が逮捕され、さらに数人が指名手配されている。シャリクさんと少女は交際1年ほどで、これまでにも脅迫されたことがあるという。

 インドでは異教徒間の交際はいまだにタブーとされており、特に地方ではその傾向が強い。

 異教徒間の交際問題は近年、民族主義者の間で火種となっている。ヒンズー教の過激派は、国内全土でイスラム教徒の少年らがヒンズー教徒の少女らを改宗させるために誘惑、駆け落ちを試みていると主張し、「愛による聖戦」が行われていると不安をあおっている。
【翻訳編集】AFPBB News