彗星のごとく現れた20歳、星野陸也 彼の歩んできた道のりとは(撮影:村上航)

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4月13日(木)から開催される男子ツアー国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」。今季男子ツアーで活躍が期待されている若手で、名前が上がるのが星野陸也だろう。
プロ初勝利を挙げガッツポーズを見せる星野
1月に開催された「SMBCシンガポールオープン」で6位タイ、続く「レオパレス21ミャンマーオープン」で9位タイと2戦連続でトップ10フィニッシュ。現在賞金ランクでは日本勢最高位、しかも4月頭に開催された下部チャレンジツアーの開幕戦「Novil Cup」でプロ初優勝を果たした。突如現れた新星はこれまでどのような道を歩んできたのか。開幕直前インタビュー。
・ゴルフをはじめたキッカケは家族
ゴルフを始めたのは6歳のころ。「父が趣味でやっていて、自分の姉もやってました。自分もついていって、いつのまにか一緒にやっていました」と家族がきっかけでゴルフと出会った。しかし、いきなりハマった訳ではなく「小学校の時はいろんなスポーツをやっていました。サッカーも好きだったのでやってましたし、水泳もやっていて。習い事は色々やってました。ピアノとかも」。スポーツ全般が好きで、ゴルフも“その中の1つ”だった。中学1年で本格的なクラブを買ってもらい、ティーチングプロに習うようになって、徐々にのめり込んでいった。
・名門校で徐々に才能を開花させる
ジュニアの試合にも本格的に出るようになり、中学3年には全国大会に出場。そこでゴルフの名門・水城高校の石井貢監督に誘われ、同校に進学した。「入れただけでもめっちゃイイ!って感じだったんですけど、最初は本当に緊張しました。練習してたら宮本(勝昌)さんとかがいらして、一人に一言ずつアドバイスをくれるんですよ」。昨年3月に石井監督の勇退でゴルフ部は無くなってしまったが、宮本や片山晋呉、横田真一、永野竜太郎らを輩出した強豪学校で腕を磨いた。
クラブやトレーニングに興味を持ち始めたのもこのころ。「中学の時はただ球を打つだけ。でもパターを変えたらショートパットが入ったり、体のことを勉強したのが刺激になりました」。また石井監督から聞く、卒業したプロの話や時に3時間にも及ぶという生活態度からコースの攻め方の話も星野の上達意欲を強くした。
高校2年生の時には関東ジュニアを制覇。そして3年時にツアー「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦」に初出場を果たした。「超緊張しましたね。やばいぐらい(笑)」と山あり谷ありのゴルフだったがなんとか予選を突破。最終的な順位は69位と予選通過者の中では最下位となったものの、憧れの舞台で一定の手ごたえを得ることができた。
・スイングは常に“改造中”
高校卒業後は悩んだ末に「社会勉強、人間関係も大事かなと思って」、日本大学に進学。日本アマではマッチプレーに進出、文部科学大臣杯で優勝するなど実績を積み重ねたが、2年生の6月に中退した。
そのきっかけとなったのは、15年の「カシオワールドオープン」。高速グリーンへの対応に苦慮し、「硬くて速いグリーンってアマチュアの試合ではないんですよ。その時はパターが入らなくて。入ったら普通に上位にいけるんじゃないかと思うぐらいショットが良かったんです。でも、グリーンが速くてパットを寄せにいくだけになってしまって。これは完全に慣れだなと」。卒業する前にプロ転向の意思を固め、QT受験を決意した。
初のQTには「サードまではすごく緊張した」というが、ファイナルまで無事に進出。ファイナルでは「気楽に回れて。日に日に目標は上がりました」と挑戦者としてぶつかり、終わってみればトータル31アンダーで2位に7打差をつけてトップ通過。17年シーズンのツアー出場権を手にした。
アジアシリーズでの活躍は前述のとおり。すさまじい進化のスピードで階段をかけのぼっている。何事にも動じない強心臓の持ち主かと思えば、「自分は緊張するタイプ」だという星野。その緊張をまぎらわすため「いろいろなことを考えたりするんです。そうするとほぐれてくる」。最初はどんなに緊張していても、好きな曲を頭で流したり好きな楽しいことを考えていると次第にリズムがよくなってくるそうだ。またスイングは「いつでも何かを変えています(笑)」と常に変化をさせている。柔軟な思考とゴルフに対する貪欲な姿勢が星野の進化のスピードを速めている。
身長186センチの恵まれた体格とあくなきゴルフへの探究心。無限の可能性を秘めた20歳が今季の男子ツアーの台風の目となる。

Profile
星野陸也/ほしのりくや 1996年5月12日、茨城県生まれ。身長186センチ、体重70キロ。趣味は卓球、スポーツ全般。得意クラブはドライバー。茨城のゴルフの名門校、水城高校卒業。家族は両親、姉と妹。憧れのプロは石川遼。あだ名は“リッキー”。本人曰く、「遼さんが最初につけてくれたんですが、たまにしか呼ばれません(笑)。ほかのプロからはよく呼ばれます」とのこと。
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