エンジンは燃料、オイル、冷却水などの液体を使用する機械であるため、寒冷地などではその環境に応じた仕様が求められる。中国企業は性能と信頼性の高いエンジンが生産できないため、エンジン全般は中国製造業にとっての「弱点分野」の1つとされている。(イメージ写真提供:123RF)

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 エンジンは燃料、オイル、冷却水などの液体を使用する機械であるため、寒冷地などではその環境に応じた仕様が求められる。中国企業は性能と信頼性の高いエンジンが生産できないため、エンジン全般は中国製造業にとっての「弱点分野」の1つとされている。

 中国メディアの今日頭条が3日付で掲載した記事は、中国がロシアに輸出した艦艇用ディーゼルエンジンにトラブルが生じたことを紹介している。

 記事は、2014年以前においてロシア海軍が使用していた艦艇用ディーゼルエンジンは大部分がドイツのMTU社製だったと紹介する一方、欧米諸国がロシアの軍事力増強を制限するためにMTU製ディーゼルエンジンの供給を拒絶するようになった」と説明。これによってロシアは「難しい状況に追い込まれた」と指摘した。

 MTU製エンジンを搭載していたのは主にロシア沿海部の国家安全保障任務を担当していた艦艇だったことを伝え、MTU製エンジンを発注できなくなった当時のロシアは「軍事力を発揮できないように欧米諸国の束縛を受けた状態となってしまった」と指摘。ロシアは15年、他に選択の余地がないため、中国製ディーゼルエンジンTBD620V12を採用したと紹介する一方、中国製のエンジンを搭載した艦艇に動力系のトラブルが生じたことをロシアメディアが報じたと紹介し、中国側の技術チームがロシアの技術スタッフと共同調査を行っていると説明した。

 トラブルの原因についてはまだ判明していないようだが、ロシアメディアは「中国製のディーゼルエンジンはロシアの環境に合わない」と伝えている。技術的な問題があったのかも不明ではあるが、今回のトラブルによってロシア側が「中国製ディーゼルエンジンTBD620V12」の採用を打ち切る可能性もあるだろう。

 中国製造業にとってエンジンが「弱点」の1つであることは、中国人ネットユーザーたちも熟知しているようで、この記事には中国のネットユーザーたちから「中国の製造業は精密な機械なんて作れないのさ」、「1000分の1ミリといった誤差にまでこだわり、一切の妥協を許さない日本に学ぶべきだ」と言ったコメントが寄せられている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)