米ニューヨークのトランプタワーをドナルド・トランプ氏との会談のために訪問したボブ・ウッドワード記者(2017年1月3日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が欠席を表明しているホワイトハウス記者会主催夕食会(White House Correspondents' Association Dinner)で、1974年に当時のリチャード・ニクソン(Richard Nixon)大統領を辞任に追い込んだ「ウォーターゲート事件(Watergate)」の報道で著名な記者2人が話すことが明らかになった。

 今月29日に行われるこの夕食会で登壇するのは、米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)でウォーターゲート事件担当取材班を率いたボブ・ウッドワード(Bob Woodward)氏(74)とカール・バーンスタイン(Carl Bernstein)氏(73)。1972年に起きたウォーターゲート・ビルへの侵入事件を追った同紙取材班の調査報道は、ホワイトハウス(White House)の不祥事を暴露するに至り、ニクソン元大統領は1974年、辞任に追い込まれた。

 ウッドワード氏は今もワシントン・ポストの記者を務めているが、バーンスタイン氏はABCニュース(ABC News)など他の報道機関の仕事をしたり、書籍を執筆したりしている。

 バーンスタイン氏はこれまでトランプ大統領を声高に非難してきた。またウッドワード氏はワシントン・ポストに対し、夕食会では一切ジョークが出ないと思っていると語った。同氏は「カール(バーンスタイン氏)や私のような年寄りが2人もいれば、十分コメディーになるんじゃないか」と述べ、「積極的で公正な報道の重要性」を強調するつもりだと付け加えた。

 ホワイトハウス記者会が毎年主催するこの夕食会は長らく、大統領がメディアやゲストに語りかける機会となってきた。しかし去年の大統領選以来、トランプ氏と主流メディアの間では激しい舌戦が繰り広げられており、今年の夕食会の計画は混乱していた。トランプ氏は「不誠実なメディア」「偽ニュース」といった言葉でメディア批判を繰り返し、1921年から続く夕食会への参加をためらう記者や報道機関もみられた。

 そうした中、トランプ大統領は2月、この夕食会を欠席する意向を表明。しかしホワイトハウス記者会は、ジャーナリズム専攻学生の奨学金用資金を募るために予定通り開催すると発表した。

 ホワイトハウス記者会主催夕食会への大統領の欠席は、1981年のロナルド・レーガン(Ronald Reagan)元大統領以来となる。レーガン氏の場合は当時、暗殺未遂事件で負傷し、治療中だった。
【翻訳編集】AFPBB News