3日、日本を旅したある中国人が、道中で得た感想を旅日記としてまとめている。資料写真。

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2017年4月3日、日本を旅したある中国人が、道中で得た感想を旅日記としてまとめている。

高齢化社会の日本では多くの仕事をお年寄りの力に頼っている。タクシー運転手などはその一例だ。私たちが利用した観光バスの運転手は60代と見られる男性だった。彼は毎日7、8時間の運転をこなすだけでなく、30人余りいる客の荷物の積み下ろしもやってくれた。車体の荷物入れの中に体を滑り込ませ、スーツケースを隙間なく並べる。荷物同士が互いを圧迫し合うような乱暴さはなく、かと言って長時間の走行でも移動したりはしない。私たちが観光地をめぐればめぐるほど荷物は増え、彼の仕事も多くなる。私たちができることと言えば、おのおのが彼の側に行って少し手を貸すことくらいだった。彼と数日間一緒にいて、その仕事熱心さには本当に驚かされたものだ。

私たちが長野に宿泊した日の夜は雪がちらついていた。1日中、山道を運転した彼はガイドに向かって「外は寒いから私が先に荷物を下ろします。その間、皆さんには車内で待っていてもらいたい」。ガイドの通訳でこの言葉を聞いた私たちは感動し、みんなが外に出て彼を手伝った。長時間運転した上にたくさんの荷物の積み下ろし、さらに客のことをここまで気遣ってくれる―。きっと責任感やサービス精神というものが骨の髄まで染み込んでいるのだろう。日本でサービス業に携わる人々はホテルだろうがデパートだろうが、みな素晴らしい態度だった。彼らとのコミュニケーションは「楽しみ」であり、そのあいさつや笑顔に「仕事だから仕方なくやっている」というぎこちなさはなかった。「幼い頃から身に付けた生活習慣」といった印象だ。日本では小さなことから数多くの感動をもらった。

日本で出会った人たちは中国人が日々ののしっている「小鬼子」だ。歴史問題、地縁政治といった側面から言うと競争相手。われわれは自分たちを理解するのと同時にライバルについても知らなければならない。そして自分たちを大切にするのと同時にライバルを尊重することも必要。それは理性を欠いたうぬぼれでも、卑屈な態度を取ることでもない。ライバルを打ち負かしたいのであればネットで罵倒したり、日系車を破壊したりするのではなく、物事に真面目に向き合い、一つ一つ極めていくことが必要だ。われわれのライバルは日々、コツコツとこれに取り組んでいる。一方、われわれはどうだろう。日本を訪れて自分の目を通して日本を理解してみるのは悪くない選択だ。(翻訳・編集/野谷)