20〜30代の独身女性の彼氏がいない確率が50%を超える今。いつの間にやら少数派になった彼氏持ちの女性の中には、彼氏はいるもののセカンドポジションのまま、いつまでたってもファースト(本命)になれない女性たちがいます。彼女たちが本命になれない原因は何なのでしょうか……。彼女たちの過去の恋愛から、その原因を探っていきます。

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今回お話を伺ったのは、大阪のデザイン事務所でパートとして働いている岩本浅子さん(仮名・38歳)。ぱっちりとした二重に肩まである黒髪で一見清楚なイメージを抱かせそうな彼女ですが、服装や持ち物には革製品が多く、どこかパンクっぽい雰囲気のする女性です。本人も「好きなバンドの追っかけを昔やっていました」とのこと。なんでもぶっちゃけてくれそうな、気さくそうな感じがする彼女のセカンド気質はどこにあるのか――。生い立ちや、学生時代の恋愛から話を伺っていきます。

「出身は兵庫県の田舎の地方で、両親と6歳上の兄がいる4人家族です。両親ともアウトドアが好きで、常に家族でキャンプに行っていたようなアグレッシブな家族ですね。そんな両親の影響で私も小さい頃から外で遊ぶことが大好きで、男の子と遊ぶことが多かったです。今でこそロングヘアなんですが、学生時代はずっとショートカットでした。高校時代まではバレー部で、ひたすらボールを追っていた毎日でした」

初めて彼氏ができたのはいつですか?

「高校1年生のときです。3年生の男子バレー部の先輩でした。彼は人気がそこそこの人で、相手から気に入ってもらって、部活後に一緒に帰るようになってそのまま付き合いました。でも、女子バレー部の先輩で彼のことを好きな人がいて、付き合ったことで陰湿ないじめを受けましたね。練習に入る前に2人組でストレッチをしたりするんですが、そこで1人ぼっちにされたり……。ストレッチの時間は先生が来ないので、いじめられ放題でしたね。

部活動では誰も仲良くしてくれなかったんですが、クラスには友達がいたので、卑屈にならずにすんでいました。いじめも彼が止めてくれたので、あからさまなのはすぐになくなりましたしね。在学中は彼とも仲良くしていたのですが、彼が卒業してから半年もたたずに振られました。同じ大学で好きな人ができたみたいで……。でも、私も最初からそこまで気持がおいついてなかったので、特にショックも受けませんでした。高校時代の彼氏はその彼一人でしたね」

大学でモテまくり、遊びまくる

その後、京都の大学へ進学し、一人暮らしを始めたそうです。

「芸術系の大学に進学しました。その大学に受かれば両親に一人暮らしを許してもらえる約束だったので、デッサンスクールなどで勉強を重ねて、無事ストレートで合格しました。高校時代は他の子より絵が得意で、それに絵を描くこと自体が好きだったので進学したんですが、大学は個性の塊みたいな人ばっかりで、一瞬で自分の個性なんか埋もれましたね。1年目ですぐに挫折しました……。でも、同じ価値観を持つ友達と一緒に遊ぶことが楽しくて、誰かの家で朝まで騒いだり、一緒にキャンプに行ったりと充実した4年間でした。ほぼ遊んでいた気がしますね……。彼氏はたくさんできました。あ、もちろん一人ずつですよ。大学時代は一気にあか抜けたのか、モテましたね。でもほとんどの彼が、男友達がいっぱいいるのが気に入らなかったみたいで、そのことが原因ですぐに振られました。私自身、男女関係なく友達のほうが彼より大切でしたし、付き合った人ができたからって今までと同じ付き合いをしなくなる人が嫌いだったので、自分を変えることはなかったです」

そんな恋愛を重ねていたうち、2歳年下の後輩から気に入られたそうです。

「彼は犬のように、気に入っている感情をオープンに出してくる子でした。後輩からアプローチをされ始めた時は別に彼氏がいたし、その子は男性っぽさをまったく感じなかったのでどんなにアプローチをされても嫌な感じはしなかったんです。いつの間にか放課後はその後輩と過ごすことが普通になっていきました。私からしたら同性の友達と一緒でも彼氏にしたら楽しくなかったみたいで、その後輩が原因で彼とのケンカが増えて、結局別れました。そしてその後輩の彼と付き合いました。

付き合う時もまったく異性として見てなかったんですが、押され負けしました。付き合ってからは、今までの彼氏と違ってすごい居心地が良かったんです。友達付き合いにも文句は言ってこないし、やきもちを焼かれることもなくて。彼とは大学3年から2年間弱付き合って、私が大学を卒業後に大阪のデザイン事務所で就職してからも付き合いは続きました。そして彼は京都の大学を卒業後にさらに別の大学に進学するといって、東北の大学へ進学。遠距離が始まりました。勝手なんですが、私と一緒にいることより夢を追いかけたことが面白くなくて、遠距離恋愛中は浮気を繰り返しましたね……」

関西に生まれ育った彼が地方への進学を決意した時、浅子さんは自分のことばかり考えてしまい、相談に乗ることはなかったといいます。

従順な彼がとった遠距離という選択。「私が浮気するのは彼のせい」と、正当化した浮気が始まります。〜その2〜に続きます。