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多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『スマホでラジオを聴くメリットは?』という質問に答えます。

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現在、日本国内で運営されているラジオ番組の多くは、スマートフォンで聞くことができます。インターネットを利用したIPサイマル配信を実施する局に限られますが、「radiko.jp」や「NHKネットラジオ らじる★らじる」といったアプリを用意すれば、スマートフォンだけで聞くことができます。

実物のラジオ(AM/FMなど地上波を受信できる装置)と比較して最大のメリットは、そのクリアな音質と雑音の少なさにあります。ビル内部のように地上波の電波が届きにくい場所でも、インターネットに接続できる環境が整っていれば、高音質で安定した受信が可能です。アンテナの向きで音質/ノイズ量が変わることもありません。

関東在住者が関西の番組を聞くなど、遠く離れた場所のラジオ局を聴取できることも大きなメリットです。基本的にIPサイマル配信は、端末(スマートフォン)のIPアドレスによって利用者の位置を推定し、そのエリアで放送を行うラジオ局のみ聴取できるしくみですが、「らじる★らじる」はNHK地方局の番組も楽しめますし、「radiko.jp」でもプレミアム契約すれば全国のラジオ局を聞くことができます。データ通信ですから、遠方の局であっても音質差は生じません。

ただし、IPサイマル配信はアプリを介したデータ通信となりますから、モバイル回線使用時はパケット代が発生します。電力も消費するため、連続聴取時間はスマートフォンのバッテリー次第です。

技術的な都合により、配信が完全なリアルタイムにはならないことにも注意が必要です。一般的に、実放送とサイマル配信には数十秒のタイムラグが生じてしまうため、SNSを楽しみながら野球中継を聞いていたところSNSで逆転満塁ホームランを知ってしまった、などという事態も起こりかねません。地震速報のような緊急事態に対応することも困難です。このような特性を理解したうえで、活用しましょう。

(海上忍)