6日、約3年ぶりに海上に引き揚げられた韓国の旅客船セウォル号の陸上移設が難航する中、移設のテスト作業の際に巨大な船体が揺れ、損傷の恐れが高まっていたことが分かった。資料写真。

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2017年4月6日、約3年ぶりに海上に引き揚げられた韓国の旅客船セウォル号の陸上移設が難航する中、移設のテスト作業の際に巨大な船体が揺れ、損傷の恐れが高まっていたことが分かった。韓国・ニューシスが伝えた。

韓国海洋水産部によると、5日午後7時40分から約6時間にわたり、タイヤ付きの運搬装置「モジュールトランスポーター」480台を稼働しセウォル号を陸上へと据え置く1次テストが行われた。その結果、横倒しになったセウォル号の大部分を持ち上げることに成功したが、甲板側と客室側の一部を持ち上げることができなかったという。この最中、船体が左右に揺れたとのこと。現在、セウォル号の重さは1万4000トン以上と推定されており、3年ぶりに海中から引き揚げられ、その後急速に腐食が進んでいることから、揺れによる船体損傷の危険が指摘されている。

6日午後には3時間30分ほどかけて2次テストが行われたが、船体を載せ港まで運んだ半潜水式船舶の船長の指示により第三者の立ち入りが統制されているといい、セウォル号船体調査委員会は作業現場に近づくことさえできず、損傷を防ぐための補完措置が取られたかどうかも明らかになっていない。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは、「事故と見せ掛けて船体を壊すつもりか?」「今の港ではなく別の場所に持って行くべきだった。政府のやることは気に食わない」と作業への批判コメントや、「あんな大きな船が傾いたら第2のセウォル号事故が発生する。急がず落ち着いた作業が求められる時期」「船体の損傷よりも人がけがをしないことが優先。安全第一!」と安全な作業を求めるコメントなどが寄せられた。

一方で、「3年間塩漬けの鉄の塊を揺らすことなく移せるならやってみて。いつも悪く言われる関係者がかわいそう。多くの国民が2等の市民になってしまったようだ」と国民を非難するコメントや、「税金を投入して引き揚げ作業を進めるより、また海に戻したら?その方が船体も安定するし、捜索もしやすいと思う」と提案するコメントもみられた。(翻訳・編集/松村)