レントンを演じたユアン・マクレガー

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 世界を席巻した映画『トレインスポッティング』から20年後を舞台にした話題作『T2 トレインスポッティング』(4月8日 日本公開)について、ユアン・マクレガー、ユエン・ブレムナー、ジョニー・リー・ミラーが、3月14日(現地時間)ニューヨークAOL開催のイベントで語った。

 かつて、麻薬の売買で得た大金を仲間たちと山分けせずに逃亡したレントン(ユアン・マクレガー)は、20年ぶりに故郷スコットランドの実家に戻る。悪友たちのその後が気になったレントンは、ジャンキーのスパッド(ユエン・ブレムナー)、バーの経営者シック・ボーイ(ジョニー・リー・ミラー)と再会するが、レントンに恨みを持ち、服役中に脱獄したベグビー(ロバート・カーライル)に追われる羽目になる。前作に引き続きダニー・ボイル監督が続投。

 原作者アーヴィン・ウェルシュが執筆した続編小説「ポルノ」を、今作でそのまま脚色はしなかったことについて、ジョニーは「『ポルノ』にはキャラクターに関しては面白い内容が記されているが、前作から9年たった設定だった。今作は20年たっている。そのため、今作では『ポルノ』で描かれるシック・ボーイを一つの基準にしつつ、さらに年を取った彼が、クールさを失い、女性を誘惑する魔力も欠けている点を含むことが重要だった」と語った。

 今作のオープニングで、レントンがランニングマシーンに乗る姿が映し出されている。レントンを演じたユアンは「あのシーンは、『ポルノ』から取り入れている。『ポルノ』の彼はアムステルダム在住でジムを経営し、それまでのドラッグ中毒からフィットネス習慣が身につき、とても健康的な体をしている。だからオープニングでレントンに起きる出来事(倒れるシーン)は、彼が不健康だからではなく、彼の若い頃のドラッグ中毒によるものか、あるいは遺伝的なものなんだ。彼は倒れたことや以前に母親の葬式にも参列しなかったことから、エディンバラに戻ってくる」と説明した。

 前作の持つ意味合いについてユエンは、「前作は映画以上のもので、文化現象を巻き起こした。イギリスでは、人々が啓発され、何もかも可能な価値観を持つようになった。新たな音楽や映画が目覚めた感じだった。原作もダニーが手掛けた映画も、破壊的だったからね。あの映画のすべてのシーンは、破壊的に描かれていた。あれは、ある意味のパンクの精神で、今作は年をとったパンクなヤツらというわけだ」と振り返った。(取材・文:細木信宏/Nobuhiro Hosoki)