恐怖の館からDV被害者が救出される(出典:https://twitter.com/earlyyearscop)

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近しい人から受けるDV(家庭内暴力)の被害をなかなか口に出せないという人は決して少なくない。このほどメトロポリタン警察の公式ツイッターに投稿されたある1枚の写真が話題となり、英紙『Evening Standard』や『Metro』でも伝えられるところとなった。

DV被害に悩んでいる人たちのために、多くの団体や機関が救済支援を試みているイギリス。警察もその機関の一つであるが、ロンドンメトロポリタン警察が被害者から通報を受けて立ち入った家の写真をツイッターで公開すると、現実にあるDV被害の恐怖が明るみに出た。

白っぽい階段の写真であるが、大きさの異なる無数のナイフが木製の階段ステップの両脇に突き刺ささっている。1段ずつに刺さったナイフの周りにはカードが散乱しており、そのカードにもナイフが突き刺さり無言の脅迫が感じられる。

この家でどのようなDVが繰り広げられ、被害者となった女性がどれほどの恐怖に怯え続けていたのか。それは写真を見る限り容易に想像できることだろう。そんな被害者がこのたび勇気を出して通報したおかげで、メトロポリタン警察はこの家に住む42歳のガイ・スレイドを逮捕した。

ツイッターに投稿したジャック・ローランズ警部は「数週間前に私の同僚が暴力行為の通報を受け、立ち入った家の階段です。男は逮捕、起訴され、被害者の命は救われました」と綴っている。

この写真を見たユーザーは「なんて邪悪なの」「怖い!」「ヒッチコック映画を思い出した」「非現実的に見えるけどそれがとても恐怖よね。女性が救出されてよかった」「こんな生活強いられていたなんて…いつか被害者の女性が精神的に落ちつきますように」といったツイートを寄せている。なかにはイプスウィッチ東部警察からの「なんてことだ、ホラー映画みたいだ」というツイートも含まれていた。

『refuge.org.uk』によると、イングランドとウェールズでは毎週2人の女性が現在もしくは過去のパートナーによるDV被害で命を落としているという。こういったDV被害はアメリカでも同様の傾向にあり、警察に通報されるのはわずか1%に過ぎないという調査結果も出ている。警察への通報率が低いことからも事件が表面化されず、恐怖の日々を過ごしているDV被害者いかに多いかということがうかがえる。

この投稿は500件を超えるリツイートがされており、ローランズ警部は「多くの反響がありました。この写真からもわかるようにDV行為は恐ろしいものです。これを注意喚起とし、我々はDV被害に遭う人たちを救済し続けることに努めます」と話している。

出典:https://twitter.com/earlyyearscop
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)