VAIO Phone Aも選べるFREETELのスマコミ+料金を試算。メリットを活かすには継続しないとダメ?

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プラスワン・マーケティングは同社のMVNOブランド「FREETEL SIM」にて、毎月の利用料金と端末代金がセットになったプラン「スマートコミコミ+」で対象となる端末に、「VAIO Phone A」や「ZenFone 3 Laser」など他社製品5機種を追加しました。

「スマートコミコミ+」は、利用料金と端末代のほか、「10分かけ放題」のオプションが0円で使え、さらに割賦契約1年後に残金の支払いなしに新しい端末へと交換できる「とりかえ〜る」がポイント。ただしいろいろと注意事項も多く、途中解約をするとかなり損をしてしまうケースもあります。たとえば今回追加された「VAIO Phone A」を「スマートコミコミ+」で購入した場合と、SIMと端末別々に購入した場合を比較してみましょう(以下の価格は消費税別となります)。

まず重要な点は、「スマートコミコミ+」を使うと、端末代金が3年間の割賦払いとなること。そのため契約単位は3年が基本となります(今回も3年で計算します)。また今回追加された5機種はPREMIUM端末補償に非対応なので、補償系のサービスは付けずに計算します。

●スマートコミコミ+(データ:1GB)1年目2年目3年目月額/計月額/計月額/計3年間合計2080円/2万4960円3580円/4万2960円3580円/4万2960円11万880円
*端末代実質3万9600円(後述)は月額料金に含まれている

●スマホとSIMそれぞれ契約の場合(データ:1GB、10分かけ放題)1年目2年目3年目月額/計月額/計月額/計端末代合計2698円/3万2376円2698円/3万2376円2698円/3万2376円2万4800円12万1928円

どちらも1GBの定額プランを選んだ場合、「スマートコミコミ+」は1年目が2080円/月で2年目と3年目が3580円/月。この料金には端末代も含まれていますので、3年間の合計で11万880円です。

一方SIMと端末別々に購入した場合、基本料金と「10分かけ放題」をあわせて2698円/月で3年間同額。VAIO Phone Aの公式サイト直販価格は2万4800円なので、3年間の利用料金と端末代金の合計額は12万1928円です。3年間同じ端末を使った場合では、約1万1000円ほど「スマートコミコミ+」のほうがおトクです。

●スマホとSIMそれぞれ契約の場合(データ:1GB、かけ放題オプションなし)1年目2年目3年目月額/計月額/計月額/計端末代合計1199円/1万4388円1199円/1万4388円1199円/1万4388円2万4800円6万7964円

ちなみにこの価格差は、「スマートコミコミ+」では「10分かけ放題」が無料に設定されていることが大きく影響しています。もしかけ放題サービスのオプションをつけなかった場合は基本料金が1199円/月なので、SIMと端末を別々に購入したほうが4万円以上も安くなります。

▲SIM単体だと、10分かけ放題オプションは月額1499円の追加。意外と高い

さらに「スマートコミコミ+」のいちばんの特徴である、1年経過すると新しい端末に割賦残金を支払わずに交換できる「とりかえ〜る」を使えば、価格差はさらに顕著になります。例えば、「スマートコミコミ+」で毎年VAIO Phone Aと同じ価格の端末に交換しても、3年間の支払い価格は11万880円と変わりません。

●スマートコミコミ+で毎年同じ価格の端末に交換1年目2機種目交換1年目3機種目交換1年目月額/計月額/計月額/計3年間合計2080円/2万4960円3580円/4万2960円3580円/4万2960円11万880円
*端末代は月額料金に含まれる

●スマホとSIMそれぞれ契約して毎年同じ価格の端末を購入1年目2年目3年目月額/計月額/計月額/計端末代3年間合計2698円/3万2376円2698円/3万2376円2698円/3万2376円2万4800円×3台17万1528円

それに対してSIMと端末を別々に購入して、さらに毎年2万4800円の端末に買い換えると合計で17万1528円となり、「スマートコミコミ+」のほうが約6万円ほど安くなる計算です。もちろん端末の価格によってその差は増減しますが、毎年新しい端末をゲットしたほうが、確実におトクになるという夢のようなプランです。

ちなみに割賦の支払いが終わっていない(つまり毎年端末を交換するなどの)場合、旧端末はFREETELへ返却となるので、旧端末を中古で転売して補填するというテクは使えません(この点に関しては毎年端末を購入したほうが有利です)。

ただし、一見すると良いことづくめの「スマートコミコミ+」ですが、割高になってしまうケースもあります。ポイントは途中解約。解約しても違約金はかかりませんが、割賦で未払いぶんの端末代金を支払う必要があります。

実は「スマートコミコミ+」で設定されている端末代金は割高で、VAIO Phone Aの場合、端末価格は1600円×36回(3年)で5万7600円。VAIOの公式サイトから直販で購入した価格(2万4800円)の倍以上に設定されています。1年目は月額1500円の購入サポートが受けられるので、いわゆる実質価格は3万9600円ですが、それでも直販価格より割高です。

▲実際の端末価格は欄外の注釈を見ないとわからない

この割高な価格が途中解約するときに影響してきます。VAIO Phone Aの端末価格5万7600円のうち、割賦払いが済んでいない未払い分を解約時に支払う必要があるからです。

たとえば1年目で解約した場合、「スマートコミコミ+」に比べて、SIMと端末を別々に購入したほうがトータルでは6000円ほど安くなります。これが2年目になると逆転して、「スマートコミコミ+」のほうが2400円ほど安くなります。

●スマートコミコミ+を1年で解約した場合1年目割賦残金月額/計24ヵ月合計2080円/2万4960円3万8400円6万3360円
●スマホとSIMそれぞれ契約して1年で解約した場合 1年目端末代金月額/計一括合計2698円/3万2376円2万4800円5万7176円
●スマートコミコミ+を2年で解約した場合1年目2年目割賦残金月額/計月額/計12ヵ月合計2080円/2万4960円3580円/4万2960円1万9200円8万7120円
●スマホとSIMそれぞれ契約して2年で解約した場合 1年目2年目端末代金月額/計月額/計一括合計2698円/3万2376円2698円/3万2376円2万4800円8万9552円

ただし「とりかえ〜る」を利用すると、そこからまた新しい3年の割賦がはじまり、途中で解約すると新しい端末の割賦残高が適用されるという点もポイント。もし2年目突入時に新しい端末に切り替えてすぐに解約というパターンの場合、割高な端末代がまるまるのしかかってくることになります。

コストパフォーマンスを考えて解約するには「とりかえ〜る」を使わずに3年間使うなど、端末交換と解約のタイミングを調整する必要がありますが、それでは「スマートコミコミ+」のおトクさがフルに引き出せません。

つまり一度「スマートコミコミ+」を契約すると、毎年端末を交換しながらずっと同社と契約し続ける、というのが最適解になってしまいます。FREETELが大好きで、ずっと契約していたいというなら別ですが、自由に契約を乗り換えたいというユーザーにはかなり「縛り」のきついプランとなります。

プラスワン・マーケティングの増田薫社長は、日頃発表会やTwitterなどで「縛りのないプラン」をアピールしてきましたが、「スマートコミコミ+」にはこのように「実質的な縛り」とも思える価格政策が導入されています。

今回同社製以外の端末での契約が可能になったことから注目されるスマートコミコミ+ ですが、このようにおトクに使うにはコツが必要なプランでもあります。今後同社がどのように舵取りをしていくのか、動向が気になるところです。