by Adrian Radic

たばこは健康に悪影響があることから、多くの国で規制政策が採られてはいますが、2015年時点で世界には「毎日喫煙する」という人が900万人以上います。それ以外も合わせると喫煙者の数は10億人いて、年間640万人がたばこの影響で亡くなっていることが研究で示されています。

Smoking prevalence and attributable disease burden in 195 countries and territories, 1990-2015: a systematic analysis from the Global Burden of Disease Study 2015 - The Lancet

http://thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(17)30819-X/fulltext



Smoking causes one in ten deaths globally, major new study reveals | Society | The Guardian

https://www.theguardian.com/society/2017/apr/05/smoking-causes-one-in-ten-deaths-globally-major-new-study-reveals

研究はビル&メリンダ・ゲイツ財団とブルームバーグ フィランソロピーズから資金提供を受けて行われ、オープンアクセスの論文としてThe Lancetで公開されました。

データによると、2015年に「喫煙者」だったのは男性のうち4人に1人(喫煙率25%)、女性のうち20人に1人(喫煙率5%)。毎日喫煙するという人が933万人いて、「ときどき喫煙する」等の数字を合計すると約10億人に達するとのこと。

「喫煙率」は、1990年の数字は男性が35%、女性が8%だったので下がってきていて、特に高所得国やラテンアメリカ諸国では大きく減少していますが、コンゴ共和国やアゼルバイジャンでは男性の喫煙率が、クウェートや東ティモールでは女性の喫煙率が、それぞれ著しく上昇していました。



by Ricardo Liberato

たばこ規制に取り組んでいるブルームバーグ フィランソロピーズのケリー・ヘニング博士は、全体での喫煙率低下が「いいニュース」であるのと同時に、まだまだ喫煙者の数が多いことから、やるべきことはたくさんあると語っています。

たとえば、2015年の世界の死者のうち11.5%に相当する640万人が喫煙による影響で亡くなっており、その半数は中国・インド・アメリカ・ロシアの4カ国に集中しています。これは人口が多いからでもありますが、中国では年間100万人以上が喫煙の影響による疾患で亡くなっています。ヘニング博士は「この傾向は中国人男性の高い喫煙率の影響が現れ始めているにすぎない」と、今後、喫煙が主要な「流行病」となることを指摘しました。