Googleが作成した人工知能「DeepDream」は、画像から少しでも見覚えのある物体を見つけ出し、それを再構成・出力するというものですが、作られる画像が「悪夢のようだ」と一時期話題となりました。エンジニアのアレクサンダー・リーベン氏は、そんなDeepDreamのようにAIを使ってボブ・ロスの「ボブの絵画教室」を再構築したムービー「Deeply Artificial Trees」を公開しており、LSDを使ってから「ボブの絵画教室」を見ているかのような恐ろしいムービーになっています。

Deeply Artificial Trees on Vimeo

恐ろしげな絵画が映し出され……



キャンバスの前に人型のシルエットが登場。



キャンバスを塗りつぶしていき……



ボブの絵画教室の原題である「The Joy of Painting」が表示されます。



そしボブ・ロスが登場……しますがAIによりその姿は恐ろしげなものに変化しています。また、音声もAIによりアレンジが加えられているため何を話しているのかはうまく聞き取れません。ただし、「英語っぽい何か」を話していることは伝わってくる感じ。



筆を持ってパレットの上で絵の具を伸ばし始めますが、静止画だとどこが手でどこが筆なのかわからないレベル。



上半身が映り込むくらいになると、一応人型であることがわかります。



何かを描き始めたところで場面が変わり……



手のひらの上で何かを触っています。



手のアップになりますが、何を触っているのかは一切不明。







さらに、シカのような四足歩行の動物とふれあい……



絵画を描くシーンに戻ってきました。



悪夢をキャンバス上で表現しているかのよう。





引きの画になると人間が絵を描いているのがわかるのですが……



一体何を描いていたのでしょうか……?



Engadgetによると、リーベン氏が作成したAIの音声出力はWaveNetが担当しており、「ボブの絵画教室」の音声データを与えて学習させたとのこと。リーベン氏によると、「基本的にはオーディオを取り込み聞いたことのあるモデルを作成し、そのモデルに基づいて新しいオーディオを作成するように設計している」とのこと。なお、リーベン氏の作成したAIの映像出力パートは、「DeepDreamとTensorFlow」と「KerasとVGG」という2組の機械学習アルゴリズムを使用しているそうです。

興味深いのは音声出力と映像出力を担当するAIが別々に制作されている点。音声出力を一定レベルのものに仕上げるにはAIの学習に「ボブの絵画教室」の音声データをフルシーズン分用意する必要があったそうですが、映像出力を担当するAIの学習にはごくわずかなエピソードしか必要としなかったそうで、その違いも非常に興味深かったとのことです。