昨年のスーパー耐久では、ST-5クラスでデミオディーゼルとNDロードスターが1度ずつ優勝、ST-4クラスでは岡山でNCロードスターが優勝するなど、存在感が強まったマツダ車。

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4月1、2日に開催された「スーパー耐久シリーズ2017 第1戦 もてぎ200✗2Races」では、そんなマツダ車が大量に増加!

昨年のランキング3位、鈴鹿では国内耐久レース史上初のディーゼルエンジンによるクラス優勝を果たしたTEAM NOPROのDXLアラゴスタNOPROデミオSKY-Dが、今年はチャンピオンを狙ってドライバーを組みなおしてのエントリー。

昨年SUGOでST-5クラス初のFR車優勝を果たした村上モータースの村上モータースMAZDAロードスターNDもチャンピオンを狙っています。

昨年からガソリンエンジンのスポーツモデルであるデミオ15MBで参戦し、今年はいよいよ勝負をかけてきそうなのが6 OVER DRIVE のodula MAZDA DEMIO 15MB。

ST-4クラスでは昨年の岡山で参戦以来の悲願である優勝を果たしたTC CORSE のTC CORSE iRacing ROADSTERが参戦。

と、ここまでは昨年から継続して参戦するチーム、マシンなのですが、今年はST-5クラスでNDロードスターが増加。

昨年までホンダFIT3を走らせていたBOMEXが、TEAM221 BOMEX with オートラボとしてNDロードスターを走らせます。

またSUPER GTでPRIUS GTを走らせるaprは、Nissoku ND ROADSTERで参戦。

そしてこちらも大注目なチーム、ルマンドライバー井原慶子さん率いるLOVE DRIVE RACINGも、LOVE DRIVE RACING ロードスターで参戦。

今シーズンはNDロードスターが3台も増え、ST-5クラスでは最多出場台数となっています。やはりFRの操縦性と低重心が選ばれる要因とのこと。今シーズンはロードスターを含めマツダ車がST-5クラスを引っ掻き回してくれることでしょう。

新型車の導入はST-5クラスのNDロードスターだけではありません。昨年ST-5クラスのデミオでディーゼルによる耐久初優勝を果たしたTEAM NOPROが新たなステップとしてアクセラディーゼル「DXLアラゴスタNOPROアクセラSKY-D 」を導入。

2.2リッターのターボディーゼルであるアクセラが参加できるクラスはST-3クラスとなり、ライバルはレクサスRC350やIS350、トヨタマークX、日産フェアレディZ!全車カタログ値で300馬力周辺の中、170馬力のアクセラで挑むわけです。

実際、予選ではコース上で動かなくなるなどのトラブルもあり、決勝も完走が危ぶまれるほどのアクセラでしたが、無事に完走しチェッカーを受けています。

開発時間が足りず、マフラーすらレース直前に完成したというアクセラですが、この開幕戦を完走したことで膨大なデータを得ることが出来たとのことで、次戦のSUGOまでには大きくバージョンアップが施されることでしょう。

無謀?とも思えるアクセラデーゼルのチャレンジも含め、一気にエントリー8台となったスーパー耐久のマツダ勢。ことしのスーパー耐久はマツダ勢にも注目です。

(写真・文:松永和浩)

【スーパー耐久2017】エントリー8台!ST-3クラスにもディーゼル!開幕戦もてぎで見たマツダの大増勢(http://clicccar.com/2017/04/07/460190/)