Doctors Me(ドクターズミー)- “孫疲れ”に陥る祖父母が増加中…負担となる要因と4つの対策を解説

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「孫は目に入れても痛くない」と言うほど、おじいちゃん、おばあちゃんにとってお孫さんはとても可愛い存在ですよね。

しかし、高齢者にとってお孫さんの養育が大きい負担となる「孫疲れ」が現代では問題視をされてきています。

今回は孫疲れについて原因と対策、さらにお孫さんを預かる側の心がけなどについて医師に解説していただきました。

孫疲れとは


お孫さんの養育を手伝うことが負担になっている状態を指します。

共働き家庭が増えていることで、親世代が子どもの世話に専念できなくなり、祖父母の負担が増えたことや、保育園不足、待機児童問題も関係していると考えられます。

また、晩婚化により孫が生まれたときには祖父母が高齢になっていて、体力がなくなっていることも原因の一つです。

具体的なお孫さんのお世話の内容


家庭の状況により様々ですが、以下のことが挙げられます。

■ 乳児
授乳、オムツ変え、入浴など身の回りの世話をします。

■ 幼児
食事や散歩が新たに加わります。

■ 学童
習い事の送り迎えや宿題をさせることなどが増えます。

孫疲れをしてしまう要因


体力面


祖父母は高齢であり体力が落ちています。元気な子どもの安全を確保しながら世話をするのは難しい面があります。

また、無理にお孫さんを抱き上げたり、しゃがみこんで世話をしていると、膝や腰の痛みを招いたり、悪化させることがあります。

時間面


退職したらあの習い事をしたいなどと計画していたことが、お孫さんの世話をするためにできなくなってしまうことがあります。

金銭面


お孫さんの世話や、安全に暮らせるように環境を整えるにはお金がかかります。

心理面


けがをさせてはいけない、子どもの両親と衝突したくないなど、自分の子どもを育てていた時よりも気を使う面が多くあります。

孫疲れを防ぐ4つの対策


孫グッズを揃えておく


預かるお孫さんの年齢に合わせて以下のような物品を用意しておくと良いでしょう。

・ゲートやベビーサークル
・机の角に張り付ける衝撃吸収スポンジ
・コンセントをふさぐ器具
・床に敷くマット
など

常にお孫さんが危ないことをしないか、気をつけないといけないストレスから解放されます。

親から受け取っておくものを確認


お孫さんの親に以下のようなものを預かっておくと安心です。

・申し送り書、連絡帳(孫の体調・食事・排せつなどの把握)
・保険証
・かかりつけ病院の診察券
・お薬手帳

孫の食事は食物アレルギーに注意


加工食品などには、食物アレルギーを引き起こす食材が含まれていることもあります。

お孫さんの親から注意点を聞いておいたり、弁当を持参させたりするなど、指定された食品以外のものは与えないなどの工夫が必要です。

世話ができる範囲を決めておく


週に何日まで、何時間までしか世話できないとはっきり言い、無理のない範囲でとどめておくようにするとよいでしょう。

お孫さんを預ける、預かる側の心がけ


お孫さんを預ける側


常に感謝を忘れず、祖父母の子育て経験を尊重することが大切です。

やってほしいこと、やってほしくないことははっきり伝えるようにしましょう。

また、祖父母が急病で手伝えなくなった時にどうするか、予備の方法を考えておきましょう。

お孫さんを預かる側


基本的にお孫さんの親の方針に従うことにして、自分の体験は参考程度に伝えておきましょう。

自治体の「孫育て講座」なども開かれていますので、昔と今の常識の違いを知っておくことが大切です。

最後に医師から一言


みんなで子どもを育てるという姿勢は重要であり、子どもにとっても親だけでなく祖父母の愛を受けられることはプラスになりますが、無理のない範囲でなければ長続きしません。

それぞれの事情を考慮して計画を立てましょう。

(監修:Doctors Me 医師)