元フィフス・ハーモニーのメンバーで、脱退後ソロとして活躍中の歌手カミラ・カベロ。まだ20歳という若さの彼女、実は6歳のときに母親とキューバからアメリカに移民として移り住んできた過去があるのだとか。

母親シヌヘさんと一緒に「Glamour」のインタビューに登場したカミラ。カミラが生まれたキューバから2人だけで、1つのリュック、カミラはプーさんの人形と母がフリーマーケットで買ったたブロンドでピンクのドレスを着た人形だけを抱え、アメリカへとやってきたのだそう。シヌヘさんは、当時のことを振り返る。

私たちは、キューバからメキシコに飛び、その後アメリカの国境まではバスで向かったんです。1カ月もかかりました。友人、家族、みんなを向こうに残して…。夫がここまで来れないんじゃないかってことも心配だった。

2人がアメリカの入国管理局で6時間待った後、ようやく許可が降りたときには、カミラは「やった!」と喜び、シヌヘさんは安心して涙を流したそう。後になって、父親も無事にアメリカに。

実は、現在48歳のシヌヘさんは当時キューバで建築家として働いていたものの、成功へのチャンスが閉ざされていると感じていたのだそう。「私の娘には同じ想いはさせたくない。彼女にはチャンスをあげたかった」。

カミラ自身は、幼い頃とても内気な少女だったそう。ただ、歌を歌うのが大好きで<YouTube>に、カバー曲を多数投稿していたのだとか。「50本はアップしたかしら。『OMG! これは最悪な出来よ』と思っても、自分のシャイな部分を克服できるほど、音楽に対しては情熱があったの」とインタビューで当時のことを振り返った。

それからアメリカのオーディション番組『XファクターUSA』で結成されたワン・ダイレクションのビデオを見て、母シヌヘさんにオーディションを受けてもいいか相談。歌が大好きなカミラは、これをきっかけに2012年『Xファクター USA』 でフィフス・ハーモニー(以下5H)の一員に。

大ヒット曲「Work from Home」は、昨年「MTVビデオ・ミュージック・アワード」にも輝いた。

母親シヌヘさんは、カミラの音楽活動について最後にこうコメント。

あんなに人前に立つのを怖がっている人、見たことないわ。母親だもの…恐怖に怯えている娘なんてすぐわかる。だけど、彼女はステージでパフォーマンスすることを決して諦めないの。

このチャンスを掴むことができたのは、母シヌヘさんの決断があったから。カミラも「いつも母がそばにいてくれた。私たちはチームなの」とコメント。

「移民」という大きな壁、シャイな自分に打ち勝ちって、アメリカンドリームを掴んだカミラ。母の温かい支えのもと、これからの活躍してくれるのは間違いなさそう!