これまで「低価格低品質」で大量生産を進めてきた中国は、核となる部品を外国製に頼って来た。現在ではさまざまなハイテク製品の「純国産化」を目指しているが、特にプライドをかけて進めているのが鉄道分野だろう。中国メディア・今日頭条は6日、中国初の純国産による自動運転地下鉄について紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 これまで「低価格低品質」で大量生産を進めてきた中国は、核となる部品を外国製に頼って来た。現在ではさまざまなハイテク製品の「純国産化」を目指しているが、特にプライドをかけて進めているのが鉄道分野だろう。中国メディア・今日頭条は6日、中国初の純国産による自動運転地下鉄について紹介する記事を掲載した。

 記事が紹介したのは、昨年12月28日に開通した香港地下鉄の南港島線。記事は「これまで全自動運転地下鉄は中国に3路線存在していたが、いずれも人の操作を必要とする完全な自動運転ではなかった。また、その技術は外国企業によるものだった」と説明したうえで、同線の車両が「わが国の中車長客公司による、完全に自前の知的財産権を持つ列車」であると紹介した。

 記事によれば同線には3両編成の列車が10編成あり、営業最高時速は80キロメートル。「自動運転、自動故障診断、自動洗浄機能を含む、真の意味での自動制御を実現した」と解説したほか、運転席がないことによって先頭と最後尾部分がオープンな空間となり、乗客が特別な乗車体験をすることができると説明している。

 純中国産の完全自動地下鉄の出現に、中国のネットユーザーからは「運転手1人ぐらいいたっていいじゃないか。地下鉄に乗る多くの市民を危険にさらさないでほしい」、「やっぱり誰か乗っていて欲しい。いつ不具合が起きるか分からないのだから」、「無人運転はとても危険」といったコメントが寄せられた。

 中国の鉄道業界、ひいては製造業全体にとって新たな「純国産化」は実に喜ばしい話であるはず。にもかかわらずネットユーザーの印象が今一つ良くないのは、故障や事故がしばしば発生する中国の地下鉄に対する信頼性が高くないことが背景にあるのかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)