香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは中国政府が進める「トイレ革命」を取り上げ、「ハード面は改善。モラルのレベルアップが待たれる」と指摘する記事を掲載した。写真は中国のトイレ標識。

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2017年4月5日、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストはこのほど、中国政府が進める「トイレ革命」を取り上げ、「ハード面は改善。モラルのレベルアップが待たれる」と指摘する記事を掲載した。

中国国家旅遊局は2015年、悪評高い公衆トイレの環境改善を目指す「トイレ革命」の実施を発表した。期間は3カ年。記事は「長きにわたって臭くて汚くて原始的だった公衆トイレ。先進国から来た観光客はここで用を足すことにおののいてきたが回避する術はなかった」と説明し、旅遊局が先日発表した過去2年間の成果を紹介した。これによると、15年以降、全国の観光地に新設されたり、改装工事が行われた公衆トイレは約5万1000カ所に上り、計画の9割近くが達成されたという。

記事は李金早(リー・ジンザオ)旅遊局長が「トイレ革命は明らかな成果を挙げた」「国家5A級などに代表される観光地ではトイレが汚い、数が足りないなどの問題は基本的に解決された」と評価する一方、世界の観光大国とは依然大きな開きがあるとの考えを示したことを伝え、「中国の古い公衆トイレの多くには利用者のプライバシーなどない。トイレットペーパーやハンドソープなんてもってのほか」と説明。また、ハード面のレベルアップが進む一方、モラル面の問題が残っていることを北京・天壇公園のトイレットペーパー持ち去り問題を例に指摘している。

中国では先月、同公園の無料トイレットペーパーを利用者がごっそり持ち去るという問題が注目を浴びた。記事は「公衆トイレの設備は改善されているが、一部利用者のマナー違反は依然として障害」とし、旅遊局が昨年、トイレマナーを守らない人を「ブラックリスト」に入れる方針を示したことに言及した。(翻訳・編集/野谷)