5日、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト電子版は、中国本土で1949年に禁止された「冥婚」の風習が現在も一部地域で残っており、女性の遺骨が高額で取引される事例が起きていると伝えた。資料写真。

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2017年4月5日、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト電子版は、中国本土で1949年に禁止された「冥婚」の風習が現在も一部地域で残っており、女性の遺骨が高額で取引される事例が起きていると伝えた。

記事は新華社の報道を引用し、北部を中心とする中国の一部地域の村では死亡した未婚男性の遺族が女性の遺骨を購入して一緒に埋葬する「冥婚」の風習が残っており、遺骨の盗掘が相次いで発生していると紹介。山西省洪洞県では2013年以降で27体の女性の遺骨が盗まれたとし、メンツ上通報しないケースも考えられることから、実際にはもっと多くの遺骨が盗まれている可能性があると指摘した。

昨年4月の清明節には同県の住民が死んだ息子のために18万元(約288万円)で若い女性の遺骨を購入し、埋葬した。埋葬後は日常的に息子の墓を訪れ、女性の遺骨が盗掘されないよう見張っているという。また、2015年に同じく女性の遺骨を購入した別の住民は「人形を埋葬することで気持ちを示せばいいじゃないかと言ったのだが、一族の年長者が納得しなかった」と語っている。

ある判例データベースによると、2012年以降中国の刑事裁判において40件余りの「冥婚」事件に対する判決が出ている。昨年12月には同県の裁判所が、住民に女性の死体を売った男2人に対して「遺体侮辱罪」を適用し、懲役刑を言い渡した。

現地では、女性の家族が死亡した場合、布団持参で数週間墓を守る、あるいはコンクリートで墓を固める、村内の目の届くところに墓を作るといった盗掘防止策を取る家もあるという。(翻訳・編集/川尻)