2017年ナノカーレースに参加するフランスの「トゥールーズ・ナノモービル・クラブ」が製作したナノカー「グリーンバギー」(2017年4月4日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】化学者や物理学者が操縦する極小分子自動車(ナノカー)が、フランスで今月行われる世界初のナノカーレースに集まる。ただし、裸眼で見物することは全くできないだろう。

 主催者側の4日の発表によると、米国、フランス、ドイツ、日本、スイス、米オーストリア合同チームがそれぞれ資格を得たが、4月28日と29日のレースに参加するのは4チームだけだ。

 フランス国立科学研究センター(CNRS)の後援により、同国南西部トゥールーズ(Toulouse)にあるCNRSの実験室で開催されるレースは、ユーチューブ(YouTube)でストリーミング中継される。

 極小カーのエンジン、ハンドル、ペダルは、それぞれ数百個の原子を組み立ててできている。科学者らがハンドルの代わりに握るのは、電流を発生する4本の針のような金属片をつけた顕微鏡だ。白衣を着た「ドライバー」たちは、エネルギー誘導器具でナノ自動車を操作して突き動かし、金でできたレース場を走らせる。

 人の髪の毛1本の幅の1000分の1に当たる100ナノメーターをナノカーが走行してゴールインするには、少なくとも36時間かかる。

 ゲームを面白くするために、レース場には40〜45度カーブがいくつか配置されている。レース・ディレクターのクリスチャン・ヨアヒム(Christian Joachim)氏によれば、試験走行では1か所のカーブで5時間も立ち往生したチームが出た。
【翻訳編集】AFPBB News