少し前まで、機能を最小限に抑えてケースを薄くしたカジュアルウオッチがブームでした。しかしいま、その盛り上がりもひと段落し、ファッション感度の高い人々は次のトレンドへと移行しつつあることをご存知でしょうか?

 

一方、高級時計界の現状に目を向けると、ケースにブロンズを使ったモンブランの新作のような経年変化が楽しめる製品の人気が上昇中。退色したような配色を取り入れた時計も多く、すでに「ビンテージ」が一大トレンドに。

 

そのため、カジュアルウオッチでは次に流行るのも、「使い込まれた風合いの多機能時計」で間違いありません! トレンドセッターは、常に人と違うものを探しています。シンプルなカジュアルウオッチに飽きた人ならなおさらです。

 

これに、高級時計のホットワードである「ビンテージ」が組み合わさった時計が手ごろな価格で買えるとなれば、人気が出て当然。このトレンドを敏感に察知したのがカシオ。すでに使い込まれた風合いのモデルを複数のブランドから発表。目新しい製品を好む人ならば、これを逃す手はありません。

 

そこで、カシオが誇る2大多機能時計G-SHOCKとプロトレックの最新カジュアルウオッチを、WATCH NAVI編集部の水藤大輔さんに採点してもらいました。

 

【G-SHOCK】「マスター オブ G グラビティマスター GPW-1000RG-1AJF」11万8800円(生産終了在庫のみ)

GPSハイブリッド電波ソーラー機能に、耐衝撃・耐遠心重力・耐振動構造の「トリプルGレジスト」も備えた屈強なG-SHOCK。使い込んだ風合いを出すエイジド加工をベゼルに施し、時計の持つタフなイメージを渋く表現しています。

 

↑驚異のスペックを盛り上げる、いぶし”金”ベゼル

 

【SPEC】●ムーブ:GPSハイブリッド電波ソーラー、●素材:樹脂+SSケース、カーボンファイバーインサートバンド、●防水性:20気圧、●サイズ/質量:W56×H66×D18.8mm/126g

 

↑ローズゴールドイオンプレーティングを尾錠などに施しています。ストラップは耐久性の高いカーボンインサートバンド

 

↑ベゼルはローズゴールドカラーにしたうえで、エイジド加工を施しています。ボタンの差し色に赤を採用

 

Fitting

↑機能が充実しているぶん、時計は大型。重厚感もあり、がっしりした腕の人に似合いそうです

 

[判定結果]トータル11.5点(スペック:5点、装着感:3.5点、コスパ:3点)

性能はいまある時計で最高峰です。ただし、大型なのでサイズが合わないとややツラい印象。

 

【プロトレック】「PRG-600YL-5JF」5万2920円

方位、高度・気圧、温度を計測できるトリプルセンサーを備えた定番アウトドアギアの最新作。ステンレスベゼルにゴールドIPをかけてからブラッシュ仕上げを施し、独特の世界観を作り上げています。ストラップもアンティーク調の皮バンドを採用。

 

↑高性能センサーと使い込まれ感のギャップが楽しいです

 

【SPEC】●ムーブ:クオーツ(ソーラー)、●素材:樹脂+SSケース、合成皮革バンド、●防水性:10気圧、●サイズ/質量:W51.5×H51.6×D13.4mm/68g

 

↑オイルドレザー風の皮バンドと、線の細いピンバックルでビンテージ感を強調

 

↑リューズにもゴールドイオンプレーティングを採用。各ボタンを押すと、どんなモードでも各センサーが瞬時に起動します

 

Fitting

↑文字盤が大きく視認性が高い。軽量で取り回ししやすいので、普段使いに向いています

 

[判定結果]トータル13点(スペック:4点、装着感:4点、コスパ:5点)

時刻補正の電波受信は非対応ですが、かなり軽く装着感は良好。こなれた価格も魅力です。

 

上の2本以外にも、狙い目の新作が登場しています。G-SHOCKとプロトレックのほかの最新ウオッチも判定しました。これらを見れば、多機能時計の現状がもっとわかるはず!

 

【G-SHOCK】「GA-100CG-1AJF」1万6740円

樹脂素材の上から塗料を施し、その部分をレーザーで削るという新しい加工技術を採用。大型のGA-100をベースに、大地の地割れ模様を外装で表現しています。速度計測機能付き。

 

↑渓谷などに見られる地割れを、新たなレーザー加工技術で大胆表現

 

【SPEC】●ムーブ:クオーツ、●素材:樹脂ケース&バンド、●防水性:20気圧、●サイズ/質量:W51.2×H55×D16.9mm/72g

 

[採点結果]トータル13点(スペック:3点、装着感:3点、コスパ:5点)

スペックは標準的なG-SHOCK。新技術を使った大型ケースは、目立ち度満点!

 

【G-SHOCK】「GA-110LN-8AJF」1万7280円

ストリートファッションのトレンド「ネオンカラー」採用モデル。ベースは1/1000秒計測ストップウオッチ付きのGA-110。樹脂バンド裏面などに配されたグリーンが映えます。

 

↑2色で成形した樹脂バンドがデザインのアクセントに!

 

【SPEC】●ムーブ:クオーツ、●素材:樹脂ケース&バンド、●防水性:20気圧、●サイズ/質量:W51.2×H55×D16.9mm/72g

 

[判定結果]トータル10点(スペック:3点、装着感:3点、コスパ:4点)

バンド裏までカラーを入れた点が高評価。ベースモデルの性能は必要十分な程度です。

 

【プロトレック】「PRW-3100Y-1BJF」4万5360円

視認性の高い液晶盤を採用した、フルデジタル表示モデルの進化形。独自の最新センサーシステム「トリプルセンサーVer.3」に加え、電波受信とソーラー駆動も兼ね備えています。

 

↑デジタル表示のアウトドアギアがより使いやすくバージョンアップ

 

【SPEC】●ムーブ:クオーツ(電波ソーラー)、●素材:樹脂+SSケース、樹脂バンド、●防水性:10気圧、●サイズ/質量:W47.1×H56×D12mm/68g

 

[判定結果]トータル13点(スペック:4.5点、装着感:4.5点、コスパ:4点)

フルデジタルの時計は、機能に対して価格が手頃で狙い目。軽い着け心地も◎!

 

【プロトレック】「マナスル PRX-8000YT-1BJF」20万5200円

標高8163mの山「マナスル」に由来する最上位モデルの新型。ベースモデルは、著名登山家を交えて作られた本格仕様です。主要メタルパーツにDLC処理を施し、耐摩耗性を向上。

 

↑徹底した本格主義で作られた、プロトレックの”最高峰”機

 

【SPEC】●ムーブ:クオーツ(電波ソーラー)、●素材:樹脂+チタン+SSケース、チタンバンド、●防水性:10気圧、●サイズ/質量:W52.5×H59.7×D14.4mm/140g

 

[判定結果]トータル12点(スペック:5点、装着感:4点、コスパ:3点)

極めて本格的な作りのため、価格もそれなり。ただし、性能面は究極の登山時計です。

 

以上、G-SHOCKの「マスター オブ G グラビティマスター GPW-1000RG-1AJF」とプロトレックの「PRG-600YL-5JF」のスペックや装着感、コスパを確かめてみました。

 

ビンテージ風仕上げのカジュアルウオッチ対決は、「PRG-600YL-5JF」がトータル13点で勝利。ただ、「マスター オブ G グラビティマスター GPW-1000RG-1AJF」の性能は最高峰なので、こちらもぜひ購入候補にしてみてはいかがでしょうか?

 

【テストしてくれた人】

WATCH NAVI編集部 水藤大輔さん

価格の高低問わず、様々な時計を日々リサーチする時計専門誌スタッフ。ウオッチコーディネーター資格を持つ。