By Esther Vargas

広告収益により莫大なお金を生み出すYouTubeですが、仕様が「総再生数1万回未満のチャンネルでは広告が表示されない」というものに変更され、一定期間動画をアップロードし続けて再生回数を稼ぐまではお金を稼ぐことができなくなりました。

YouTube Creator Blog: Introducing Expanded YouTube Partner Program Safeguards to Protect Creators

https://youtube-creators.googleblog.com/2017/04/introducing-expanded-youtube-partner.html

YouTube will no longer allow creators to make money until they reach 10,000 views - The Verge

http://www.theverge.com/2017/4/6/15209220/youtube-partner-program-rule-change-monetize-ads-10000-views

2007年、YouTubeは動画に広告を表示させたり有料チャンネル化したりすることでコンテンツの収益化を行える「YouTubeパートナープログラム」を発表しました。これにより、ユーザーはプログラムに登録して動画をアップロードすればすぐにお金を稼ぐことができるようになり、多くのユーザーが大量の動画をアップロードするようになります。これはYouTubeが世界最大の動画配信サービスとして成長していくための大きな糧となったわけですが、同時に他人のコンテンツや映像作品などをアップロードして著作権を侵害するユーザーも多くなっていきました。

そんな悪意のあるユーザーと戦うため、YouTubeはパートナープログラムに変更を加えました。変更というのは「総再生数1万回に満たないYouTubeチャンネルでは広告が表示できない」というもの。YouTube上でお金を稼ぐには自身の公開する動画上に広告を表示する必要があるため、広告が表示されなくなると収益を得られなくなります。

「YouTube上でどうやって収益を上げてお金を得るのか?」については以下の記事で詳しく解説しています。

どうやってYouTubeが収益を上げYouTuberが儲けるのか「YouTubeのお金」にまつわる仕組みをわかりやすく解説 - GIGAZINE



YouTube側の狙いはチャンネルの総再生数が1万回に達するまでにチャンネルの合法性を調べることで、必要に応じてアカウントを停止しようというもの。総再生数1万回未満のYouTubeチャンネルは収益化できなくなるということで、まだYouTubeを利用していない有用なクリエイターたちに対する参入障壁になってしまうのではという考えもありますが、海外ニュースメディアのThe Vergeは「クリエイターが新しくチャンネルを開設する機会を妨げるほどの障害ではない」と述べています。

YouTubeのプロダクトマネジメント担当副社長であるアリエル・バーディン氏は、「YouTubeパートナープログラムへの参加申請を行った新規のクリエイターには数週間後に審査プロセスが追加されることとなります。そして、クリエイターが自分のチャンネルの総再生数1万回超えを記録したあと、我々はチャンネル上でポリシーに違反するような活動がないかをチェックします。すべてクリアすると、YouTubeはチャンネルのパートナープログラムを有効にし、コンテンツ上で広告を表示可能となります。この新しい敷居(チャンネルの総再生回数1万回超)を設けることで、ルールに従っているクリエイターだけが収益を確保できるようになるわけです」と、今回の仕様変更が有益なものであると主張しています。

確かにYouTubeパートナープログラムの概要を説明するページにも「視聴回数が 10,000 回未満のチャンネルは動画に広告を表示できません。」という文字。

YouTube パートナー プログラムの概要 - YouTube ヘルプ



また、各チャンネルが収益化できるようになるまでの期間で、チャンネルがコミュニティガイドラインや広告を掲載するのに適したコンテンツのガイドラインに沿ったものとなっているかも確認できるようになる、とYouTube側は主張しています。