『大学1年生の歩き方 先輩たちが教える転ばぬ先の12のステップ』トミヤマユキコ,清田隆之 左右社

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 辛く苦しい受験勉強の日々を終え、晴れてこの春から大学生となった方々にとって、4月は期待と不安の入り混じった時期。これから迎える4年間という限られた時間のなかで、どのように大学生活を過ごせば良いのか、悩めるところも多いのではないでしょうか。

 そんな不安を抱える新入生たちに最適なのが、本書『大学1年生の歩き方 先輩たちが教える転ばぬ先の12のステップ』。ライターで大学講師のトミヤマユキコさんと、恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表の清田隆之さんが、後悔しない大学生活を送るために、大学1年生の12カ月をどのように乗り切れば良いのか、自らの経験を振り返りながら月別に指南してくれます。

 大学への入学と同時にまず直面するのは、サークル勧誘。4月はあらゆるサークルで新歓コンパが開かれますが、その勧誘のしつこさに尻込みしてしまう新入生も多いはず。しかし本書では、積極的にさまざまなサークルの新歓コンパに参加することをすすめます。本書によれば、新歓コンパは「多種多様なバックボーンを持った人たちと交流するチャンス」であり、「初対面の人に自己紹介する経験を積むこと」のできる場でもあるのだそうです。実際、かつて新歓コンパを避けてしまった、本書の著者である清田さんは、「新入生の特権をフル活用し、もっといろんなところに出向いて"ぶつかり稽古"をしておくべきだった」(本書より)と後悔しているそう。

 「一度つまずいたらそれで終了なんてことは絶対にあり得ません。気合い満々で空回りするもよし、自分のペースでスロースタートするもよしです。4月が不安なのは当たり前だし、それを一瞬で消し去る魔法は残念ながらありません。とにかく極端な思考に陥ることだけはくれぐれも気をつけた上で、自分なりにジタバタしてみること」(本書より)

 そんな4月に、スタートが肝心とばかり意気込みすぎて、自身で無理なキャラ設定をしてしまったならば、その修正・リセットのチャンスは6月まで。

 本書によれば、6月辺りはちょうど、新入生にかけられた「入学マジック」が解けていく時期。新入生だからとチヤホヤされることもなくなり、入学式から続いていたお祭りムードも落ち着きはじめます。本書では、ここで重要なのは、「入学マジック消滅後の少し醒めた気分で自分のやるべきことが何なのかを、いま一度真面目に考え」てみることだと記されています。そして無理なキャラ設定をしていたのならば、早めにそのキャラは手放して自分に素直になり、大学生として本当に今やるべきことが何なのか、じっくりと考えてみることをすすめています。

 大学1年生の12カ月、どのような点に気をつければ後々後悔しないで済むのか。本書は、大学生活をはじめるにあたってのバイブルとなってくれるはずです。