5日、韓国メディアによると、韓国南部、済州島の有名観光地で国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産にも登録されている洞窟・万丈窟が、損傷の危機にさらされている。写真は済州島。

写真拡大

2017年4月5日、韓国・ノーカットニュースなどによると、韓国南部、済州島(チェジュド)の有名観光地で国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産にも登録されている洞窟・万丈窟(マンジャングル)が、損傷の危機にさらされている。

済州特別自治道自治警察団は5日、文化財保護法および山地管理法違反の容疑で不動産開発業者イ(57)に対し逮捕状の発付を申請したことを明らかにした。イは昨年夏、万丈窟から直線距離で280メートルほどの敷地4939平方メートルを、文化財庁や行政の許可なく開発、山林を傷つけ更地にするなどした疑いが持たれている。警察関係者によると、イが重機で引き抜いた樹木は松など85株余り、このほか1〜2.4メートルの高さの岩が削り取られ、そこにダンプトラック50〜75台分の土や石が持ち込まれた。イは同地に戸建て住宅12戸を建設、分譲する目的だったという。

万丈窟は韓国の天然記念物98号に指定された国の文化財であり、世界自然遺産にも指定され周辺一帯は歴史文化環境保存地域となっている。今回、イが文化財庁に出した現状変更許可申請では、万丈窟でも落石の危険性が高い区間の近くを開発するとしており、「万丈窟の保存・管理に影響を及ぼす懸念がある」との理由で開発は許可されなかった。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「万丈窟はまさに神秘。きちんと保存すべきなのに」「済州はもう清らかな場所じゃなくなった」「近いうちに済州島は観光資源ではなくただの島になるね。掘り返されていない場所がないくらいだから」「済州島を国有化して開発できないようにしよう」など、島の開発に懸念を示す声が多く寄せられている。

また「自分だけいい思いをするつもりだな」「まったく常識のないやつだ」「金にしか興味がないのか」とイを批判するコメントや、「罰金を払ったらどうせまた開発するはず」「韓国の法律が甘いからこういうことになる」など諦めたような声もあった。(翻訳・編集/吉金)