ブルンジの首都ブジュンブラにある、同国の与党「民主防衛国民会議・民主防衛勢力」の党本部(2011年5月14日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】アフリカ中部ブルンジの政権与党「民主防衛国民会議・民主防衛勢力(CNND-FDD)」の青年組織メンバーらが、野党勢力の女性たちを「妊娠させる」などと脅す動画がソーシャルメディア上で拡散していることについて、でっち上げを主張していた同党は5日、動画が本物であることを認めた。

 数百人の若者で構成されているこの青年組織は、現地キルンジ語で「遠くから見る人」を意味するイムボネラクレ(Imbonerakure)という名をもつ。動画には同組織のメンバーらが軍隊のような隊列を組み、「イムボネラクレの子を出産させるため、野党(の女性たち)を妊娠させる」などと歌っている様子が捉えられていた。

 当初CNND-FDDは数日前から拡散し始めた動画について、野党勢力が捏造(ねつぞう)したものとしていたが、ソーシャルメディア上で非難の声が巻き起こり、5日になって動画が本物であると認めざるを得なくなった。

 党の高官は声明を発表し、「残念ながら、一部の若者がCNDD-FDDのモラルやイデオロギーにそぐわない歌を歌っていた」と述べ、「誤った言葉の使用を断固非難する」と表明した。

 ブルンジは2年前、ピエール・ヌクルンジザ(Pierre Nkurunziza)大統領が3選出馬を表明したことに対し、野党勢力が憲法や2006年に内戦を終結させた和平合意に違反するとして抗議し、国内が政治危機へと突入した。

 以来、イムボネラクレは一躍注目を浴びる存在となったが、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)はイムボネラクレが野党メンバーの逮捕や襲撃に関わり、女性に対して拷問や集団暴行を繰り広げていると報告している。
【翻訳編集】AFPBB News