バトー役のピルー・アスベック

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 士郎正宗の漫画「攻殻機動隊」を実写化したハリウッドの話題作『ゴースト・イン・ザ・シェル』(4月7日 日本公開)についてピルー・アスベックとチン・ハンが、3月29日(現地時間)ニューヨークのAOL開催のイベントで語った。

 過去の凄惨な事故で脳以外は全て義体化された少佐(スカーレット・ヨハンソン)率いるエリート捜査組織「公安9課」は、サイバー・テクノロジーを狙うサイバーテロ組織と対峙する。しかし捜査を進めるうちに、少佐は自分の記憶が何者かに操られていたことに気づく。「公安9課」に属し、少佐の同僚のバトー役をピルーが演じ、トグサ役にはチンが挑戦した。映画『スノーホワイト』のルパート・サンダーズが監督を務めた。

 ティーンエイジャーのころに、押井守監督作の『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』と出会ったというピルーは、「友人の一人が、『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』のVHSテープをくれたんだ。北欧の小さな国デンマークに住んでいた当時の僕は、アニメでこんなにもシリアスな作品があるのかと衝撃を受けた。しかもこれほど強い女性が主人公の作品も観たことがなかった」と振り返った。

 さらにピルーは、バトー役のメイクについて「毎日、4時間のメイクを5〜6か月も施され、全く楽しくなかった」と振り返る。「だが幸いに、トレイラーを共有していたチンがメイク中に僕を(会話で)笑わせてくれたんだ。ただ、その間は全く動けないうえに、綺麗な女性がメイクしてくれていたのに、キャラクターの設定上、特殊な義眼レンズを目に付けていて何も見えなかった。正直、撮影中も(監督やスタッフの指示で演じたが)どこにカメラがあるかもわからずに演じていたんだ」。実際に他の俳優たちに衝突したこともあったそうだ。

 「公安9課」にリアル感を出すために、相当な訓練を積んだという。「サンダーズ監督と製作者たちはアニメや漫画で描かれる『公安9課』の(捜査)感覚を大切にしていたので、僕らはニュージーランドのウェリントンで1か月半〜2か月前から訓練をしたんだ」とピルーが答えると、チンは「まず身体調整から入り、準軍事的な訓練、武器訓練、戦術訓練をし、その後(撮影中も含め)5か月間訓練をした」と自信をのぞかせた。(取材・文:細木信宏/Nobuhiro Hosoki)