コカインが隠されていたスーツケース(出典:http://www.insideedition.com)

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大手航空会社のパイロットなどになりすまし詐欺を繰り返す男を描いた2002年公開のアメリカ映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(Catch Me If You Can)』。これを地で行くような“なりすまし”をしてコカインを密輸しようとした男のニュースが飛び込んできた。『cbp.gov』ら複数のメディアが報じている。

先月27日、ジャマイカの首都キングストンから米ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港に到着したひとりの男。クルーのタグがついたスーツケースを持ち、デルタ航空パイロットの制服を着用しているが、ソワソワとした様子が税関・国境警備局員の目に留まった。

局員に呼び止められた男はジャマイカに住むマリオ・ハドソンと名乗り、「自分はれっきとしたパイロット。業務中の移動でニューヨークに到着した。飛行機には乗客として搭乗した」と説明した。

マリオにはその場で簡易検査が行われ、手荷物からはデルタ航空職員の身分を示すバッジ2点が見つかったものの、それは偽物であることが判明。さらに局員は大きさのわりに重く、側面と底が異様に膨らんでいるスーツケースに注目した。

特別検査室に連れて行かれたマリオのスーツケースから見つかったのは、重さ5ポンド(約2.2キロ)、末端価格85,000ドル(約940万円)のコカインで、マリオは規制物質の密輸容疑で現行犯逮捕され、その身柄は国土安全保障省に引き渡された。

スーツケースや下着、さらには飲み込んで胃袋に隠すなど、コカインの密輸方法は実に多様化している。今年1月には、アメリカン航空機の機体の鼻の部分でコカインが見つかっており、空港職員が関わった事件として大きく伝えられた。

コカイン以外のケースでは昨年、ズボンの下に生きた小鳥を隠してベトナムから台湾に密輸しようとした男が空港で逮捕され、人々を呆れさせた。

密輸の取り締まりには、税関職員の機転や勘、そして厳しい検査が不可欠であることは言うまでもない。「パイロットであれば捕まることはないだろう」などと考えたのか、マリオの行動は実に浅はかだと言えよう。

出典:http://www.insideedition.com
(TechinsightJapan編集部 A.C.)