中国メディア・法制晩報は4日、北京市の地下鉄で男性が乗客に押され四肢が不随になったトラブルを紹介し、現地裁判所が地下鉄運営会社に約420万円の支払いを命じたと伝えた。写真は北京市の地下鉄5号線。

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中国メディア・法制晩報は4日、北京市の地下鉄で男性が乗客に押され四肢が不随になったトラブルを紹介し、現地裁判所が地下鉄運営会社に26万元(約420万円)の賠償を命じたと伝えた。

報道によると、トラブルが起きたのは2014年の1月。当時北京市の地下鉄5号線のホームで電車を待っていた男性は、車両のドアが開いた際に後ろに並んでいた大勢の乗客に押されドアに衝突し気を失った。車両が数駅走行した後に意識を取り戻し病院に搬送されたが、頸椎(けいつい)が損傷し四肢が不随となり、障害等級10段階のうち4番目にひどい等級と診断された。

当時は通勤ラッシュで男性の頸椎損傷を招いた人物を特定することはできなかったが、男性は地下鉄の管理にも問題があるとして、関連企業2社を訴え190万元(約3000万円)の賠償を求めた。

男性の訴えに対し被告の地下鉄管理会社は、「原告の負傷は地下鉄の故障や車両トラブルによるものではなく、原告はトラブルが発生する前から頸椎に問題を抱えていた。トラブル発生後に医療費の賠償について保険会社から提案があったが、原告は拒否している」と述べ、トラブルはあくまで乗客同士の席の取り合いによるもので、地下鉄側に不適切な対応はなかったと主張した。

双方の主張に対し裁判所は、「地下鉄管理会社は直接的な加害者ではないが、『十分な安全措置を確保できていた』と証明できていないため一部の責任を負う必要がある」とし、医療費の一部に当たる26万元の賠償を命じた。(翻訳・編集/内山)