アメリカ出身の歌手バリー・マニロウ(写真右)。他のアーティストによりカバーされた大ヒット曲「哀しみのマンディ(Mandy)」や、ドラマ『フレンズ』でレイチェルが歌った「コパカバーナ(Copacabana)」、また日本のCMでも使用された「涙色の微笑(Can't Smile Without You)」など数多くのヒット曲を飛ばしてきた。

1974年発売の「哀しみのマンディ(Mandy)」。

そんなポップミュージック界の大御所的存在であるバリーが73歳にして同性愛者であることを初告白し、セレブたちに祝福されている。

バリーが自身のセクシャリティについて言及したのは<People>誌によるインタビューでのこと。マネージャーのギャリー・キーフと、40年近い交際を経て2014年に自宅で極秘結婚したことも明かした。式を挙げたことを世間に知られたくなかったこともあり、1年後にスクープされるまで2人の関係が外部に知られることはなかったそう。

隠し通してきた理由を、バリーはこう話している。

「ファンを落胆させるのではないかと思い、これまで告白できなかった。だけど、ファンは私とギャリーが幸せだと知り、とても喜んでくれたんだよ。美しい反応だった。赤の他人なのに『おめでとう、良かったね!』って言ってくれてね。本当に感謝しているよ」

実はバリー、19歳の頃に高校時代から交際していた女性スーザンと結婚したこともあったんだとか。しかし、1年後に離婚。原因はバリーが音楽に夢中になりすぎたことと、若すぎたことだった。当時は自身のセクシャリティを疑問視することもなく、心からスーザンを愛していたそうだ。

離婚後、バリーはCMの曲を手がけるようになった。のちに他のアーティストのアルバムをプロデュースし、自身のアルバムを発表するに至る。

現在の夫であり、テレビプロデューサーで複数のセレブのマネージャーを担当しているギャリーと出会ったのは、1978年のこと。出会った瞬間に、「(求めていたものは)これだ」と気づいたと話すバリー。その後、ギャリーはバリーのマネージャーを務めることに。現在はマネージャー業だけでなく、「バリー・マニロウ・プロダクション」の代表も務めている。

ギャリーについて、バリーはこう話す。

「私は幸運だった。ギャリーと出会うまでは孤独だったんだ」とコメントした上で、「彼は私が知っている中で、最も頭が切れる人物なんだ。もちろん、内面も素晴らしいよ」とも。ベタ褒めです♡

しかし、40年近く続く関係は常に順調だったわけではない。ギャリーという存在がありながら、80年代にテレビプロダクションのアシスタントである女性と交際し、同棲までしていたというバリー。それでも交際を続け、長年連れ添ってきた素敵カップルのカミングアウトに、セレブたちは祝福ムード! SNSでメッセージを伝えたセレブたちのコメントを一部ご紹介♡

▽有名テレビ司会者のアンディ・コーヘン

「こちらのチームへようこそ。『The Copa』で会いましょう」※The Copaは、有名なゲイバー

▽女優のロージー・ペレス

ブロガーの言葉を引用しながら、メッセージを贈ったロージー。

引用部分:「バリー・マニロウがカミングアウトしたことは驚きではない。だけど、本当の自分でいられない社会や、カミングアウトしなければならない社会であることが悲しい」。ロージーのコメント:「よかったわね、バリー。あなたの音楽は私に多くの幸せを与えてくれた。カミングアウトを決意した後も、幸せで自由でいられることを願っているわ」

さらに<People>誌に記事が掲載された後に、バリー本人もツイート。

「ファンの皆さん、長年の応援をありがとう。私の記事が掲載されました。今後も、私の音楽を皆さんと共有していきたいと思います」

挙式はしたものの、ファンにゲイであることを知られると落胆されてしまうのでは…と、正式に書類を提出していなかった2人。しかし、今回こうして公にしたことで多くの人に祝福されることに! これからどうか堂々と、幸せな夫婦生活を送ってほしいもの♡