現代人の悩み 薬局の待ち時間が0分に!スマホのお薬手帳アプリがおそろしく便利だった

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春は花粉症や風邪など、なにかと薬のお世話になることが多いが、これは春に限ったことではない。

現代社会では、「薬」のお世話にならずに暮らすことは考えられない。
薬には市販薬と薬局で薬を処方してもらう調剤薬がある。

ところで、みなさんは、薬局で薬を処方してもらう際、きちんとお薬手帳を持参しているだろうか?

実は、2016年に調剤報酬の改定が施行され、
「お薬手帳を持参しないと支払う金額が高くなる」
となったことを、ご存じだろうか。

薬代の明細をみると、
「薬剤服用歴管理指導料」
という項目がある。

これは、薬剤師が薬の情報を説明したり、適切な服用方法を指導したりすることに対する報酬だ。
この報酬は、お薬手帳を
・持っていなければ50点(500円)
・持っていれば38点(380円)
となり、3割負担なら40円程度の価格差が生じることになる(38点となるのは6カ月以内に同じ薬局を利用した場合、一部例外もあり)。

もちろん、お薬手帳を利用したほうが良い理由は、お金だけの問題ではない。
お薬手帳には、よくない飲み合わせの防止や副作用の確認など、自分の健康を守るという非常に大切な役割があるからだ。

そうはいっても、
・お薬手帳を普段から持ち歩くのは邪魔
 ・普段持ち歩いていないので病院に行くときに持って行くのを忘れた
など、日常生活の中で、お薬手帳を上手に活用するのは少々面倒なのも事実だ。

そこでスマホのアプリ「お薬手帳プラス」(提供:日本調剤)の出番だ。
このアプリは、いわばお薬手帳を、まるっとスマホの中に入れたようなアプリだ。
iPhone用、Android用の両方がある。

このアプリをスマホに入れておけば、別途、お薬手帳を持ち歩く必要がなくなるのだ。
もちろん、管理料の割引も、紙のお薬手帳と同様の扱いとなるのも嬉しい。

さらに、紙のお薬手帳では実現できなかった便利な使い方もできるなど、数々のメリットがあったのだ。

実際に筆者が使ってみて感じたことを紹介しよう。

●メリットその1:おくすり手帳を持ち歩かなくてよい
普段持ち歩いているスマホがお薬手帳の役割を果たしてくれる。
そのため、かさばる手帳を持ち歩かなくてよい。

「しまった!忘れた!」

という失態も防げる。
これは、普段からお薬手帳を活用する上で、非常に大きなメリットだった。

●メリットその2:薬局に並んだり、待ったりせずに薬が受け取れる
このアプリには、病院でもらった処方箋を撮影して薬局に送信するという機能がある。
薬局で準備ができれば、通知が届き、通知を確認してから薬局に行けば、待ち時間なしで薬を受け取れるのだ。

その使い勝手を実際に試してみた。

店舗を選択してアプリからカメラを起動し、撮影。必要事項を記入して送信する。


店舗を選択し、必要事項を記入して送信する



ジェネリック医薬品を希望するかどうかなども伝えることができる


送信してまもなく
「処方箋を確認しました」
とのメッセージが届いた。

近所で用を済ませていると、15分ほどして
「お薬の準備ができました」
のメッセージを着信。

着信を確認後、薬局に行くとすぐに薬を受け取ることができた。
これは超便利だ。


プッシュで通知が来るので、気にとめておく必要もない


薬局での待ち時間は、これが意外に長い。
30分ぐらい待たされることも少なくない。
実は、風邪などで病院に行ったとき、この時間が、一番つらかったりするものだ。

これまで薬局でぼんやり待っていた時間を使って、コンビニやスーパーで食べ物や飲み物などの買い物を済ませれば、薬を受け取ったらすぐに帰って休養ができる。

筆者の場合、今回は特につらい状況ではなかったが、時間を有効に使えたのは非常にありがたかった。

●メリットその3:お薬手帳に貼るシールの内容が自動で登録される
このアプリが便利なのは、アプリ対応している薬局でもらった薬の場合、
・薬の名前
・薬の服用タイミング
・副作用などの情報
これらが、自動的にアプリに登録されるところだ。

初回だけ、本会員登録する必要があるのだが、ものの1〜2分で完了したほど簡単だった。
あらかじめ準会員になっておけば、
・領収証に記載されているIDと保険証のナンバーで本会員登録するだけ
ほどなくして薬の情報がアプリに登録されていることを確認できた。


お薬情報が自動で登録された



薬の服用タイミングもわかる


もちろん対応していない薬局でもらった薬も、アプリで一緒に管理することは可能だ。
薬局で発行される明細書などに、お薬手帳対応のQRコードが記載されている場合なら、QRコードを読み取るだけで登録できる。
また、QRコードがない場合は、手動で入力することで可能だ。
ただ、病院名や医師名などをスマホから手入力するのは少々面倒そうだ。

上記の3点は、筆者にとってスマホのアプリで初めて実現できた便利さで、計り知れないほどのメリットだった。
これだけでもこのアプリを利用する価値が十二分にあると思えた。

ほかにも、スマホのアプリだからこその便利さがある。
 ・飲み忘れチェック機能
 →服用する時間に通知してくれる
 ・ジェネリック医薬品情報が詳細
→先発薬との差額がすぐわかる
 ・カレンダー機能
 →通院記録や医療費・交通費などを管理できる
  医療控除の申告時に、特に便利
 ・体重や血圧、検査記録などを入力すれば、数値やグラフで推移を確認できる
 ・Web版もあるので、自宅ではパソコンの大画面で確認・入力も可能

など、どれも、使う人の負担を減らすことができる便利な機能が盛りだくさんなのだ。

紙のお薬手帳は、なかなか普段持ち歩けない。
しかし、スマホは常時持ち歩いているし、常に手元にある。
スマホ版お薬手帳アプリなら、事故や災害に遭遇してしまった場合も、スマホで自分の服用している薬の情報がいつでも確認できるので安心だ。

筆者は、高熱が出たときにひどい偏頭痛を併発することがある。
この偏頭痛が一発で治った薬があり、その薬の名前は、いままでメモに書いて持ち歩いていた。どんな状況でも、その薬をすぐに処方してもらえるようにしておくためだ。

しかし、こういった情報も、このアプリで管理しておけば、個別に覚え書きをしておく必要もなくなるというわけだ。

唯一のデメリットと感じた点は、まだ対応店舗が少ないことだ。
このアプリは調剤薬局チェーン「日本調剤」が提供しており、全国で600店舗弱しかない。たまたま今回は病院から近い場所にあったのでデメリットとは感じなかったが。最寄りの場所に対応する薬局がないと、せっかくの便利なサービスも役には立たない。

とはいえ、薬局での無駄な待ち時間をなくし、時間を効率的に使えると考えれば、多少病院や自宅から離れていても対応する薬局に変えるというのも、決して悪くはない選択肢だろう。

風邪で自宅近くの病院に駆け込んだ場合は、処方箋送信はあきらめ、薬情報は手入力する。それでも、このアプリでお薬情報を一括管理しておけば
 ・お薬手帳を持ち歩かなくてよい
 ・緊急時に自分の服用している薬を確認できる
などのメリットは、十分な恩恵になると思われる。

なお、このアプリを使っていても、紙のお薬手帳用のシールももらえる。
筆者は、しばらくは紙の手帳とアプリを併用してみて、うまく運用できるようだったらアプリに移行しようと考えている。

ほかにも類似アプリはいくつかある。機能や対応薬局はアプリによって違うので、自分に合ったアプリを探してみるのもいいかもしれない。


内藤由美