スーツケース。仏パリ郊外ロワシー・アン・フランスのシャルル・ド・ゴール国際空港で(2012年6月21日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】イタリアで、拒食症の末に餓死した元モデルの娘の死を嘆き悲しんだロシア人の母親が、遺体をスーツケースに詰めて海に投げ捨てるという事件があった。伊メディアが5日、報じた。

 事件が発覚したきっかけは3月末、イタリア東部リミニ(Rimini)沖のアドリア海(Adriatic Sea)で漁師が発見した黒い小型のスーツケースの中から、元モデルのカテリナ・ラクチノワ(Katerina Laktionova)さん(27)の遺体が見つかったことだった。

 当初は殺人の疑いで捜査が行われていたが、検視の結果、ラクチノワさんは遺棄される数日前に餓死していたことが判明。さらに、全国紙コリエレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)によると、ラクチノワさんの母親(48)の友人から捜査当局に情報提供があったという。

 ラクチノワさんの母親はリミニで介護士として働いていたが、娘の遺体が発見される少し前に空路でロシアに帰国していた。母親はロシア当局に対し、涙ながらに娘の遺体を遺棄したことを告白。娘のやせ衰えた遺体にショックを受け、何もできずに数日過ごした後で遺棄を決心したと語った。

 コリエレ・デラ・セラによればラクチノワさんは、2015年にイタリアで短期入院していた。亡くなる間際は暗い部屋で寝たきりとなっていて、遺棄されたときは死後少なくとも1週間は過ぎていたとみられるという。
【翻訳編集】AFPBB News