旭山動物園・「こども牧場」外観/(C)旭川市旭山動物園

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動物が本来持つ能力を生かした「行動展示」が楽しめる旭山動物園ですが、園内で唯一「実際に触れて動物を体感できる」施設があります。そこが「こども牧場」。「動物と触れ合うことで、命の大切さやぬくもりを感じてもらいたい」ということで1997年に「こども牧場」が、その後2006年に「第2こども牧場」が完成しました。

旭山動物園・「こども牧場」のヒツジ(ボルドーセット)/(C)旭川市旭山動物園

施設名に「こども」と付けられていますが、動物の子供が集められているわけじゃないのでご注意を……。「こども牧場」ではウサギやモルモットなど、「第2こども牧場」ではヤギやポニー、ヒツジが間近で観察できますよ。

ただ、「いつでも、どの動物にもさわれる」というワケではありません。「近寄ってきたら触ってもいいよ」という動物や、「ふれあい時間」が決まっている場合も。「近寄ってきたらさわってもいいよ」な動物は4種類いまして、まずはヒツジ。

夏が近づくと毛刈りが行われますが、春はちょっとごわごわとした触感。「こりゃあ暖かいよ!」と思わず唸る、ウール100%の凄みを実感できます。

続いて、ポニー。1989年生まれのオスで、名前は「ミクロ」。けっこうなおじいちゃんですが、まだまだ元気! 長生きしてほしいですねぇ。

そして、ヤギ! ずいぶんとのんびりした鳴き方をしますが、彼らの持つ能力のすごさといったら。漢字で書くと「山羊」ですが、その名の通り高いところ、険しい場所もへっちゃらで、「ほとんど垂直じゃないか!」という山の斜面やダムを平然と登る姿がテレビなどで紹介されることも。

旭山動物園でも、彼らの能力をいかんなく発揮できるよう、幅の細い木で組んだアスレチック施設が備えられています。頭上を身軽に歩くヤギの姿に「大丈夫? 落ちないの!?」とドキドキしつつも、どこか惚れ惚れしてしまう、個人的にもかなりおすすめの場所。

4種類めが、イヌ。「動物園にイヌ?」と少し不思議に思う方もいるでしょうが、ヒトとイヌの関わりを伝えるため、「サリー」というオスのゴールデンレトリーバーも飼育しているんです。

また、「ふれあい時間」が毎日設けられているのが、カイウサギとモルモット。ちなみに、「こども牧場」で生まれたウサギを譲る、「ウサギの里親募集」も行われています。現在は、2017年2月に生まれたウサギの里親を募集中とのこと(はがきに「氏名、年齢、郵便番号、住所、電話番号」を記載の上、「こども牧場うさぎ係」まで応募。2017年4/10消印有効。詳細は動物園まで要問合せ)。

モルモットは感情を表現するため、いろんな鳴き方をするそうですが、「キュイー キュイー」と鳴くときは「うれしい!」「エサちょうだい!」などの強い感情を表すとき、また「キー! キー!」と鳴くときは怖かったり、怒っているとき。意識して聞き比べてみるとモルモットの気持ちが分かるかも?

このほか、触ることはできませんが、ニワトリやハムスター、アヒル、そしてネコ(「なるほどガイド」の時だけ間近で観察可能)もいます。

このネコは、北海道羽幌町から沖合28km離れた天売島にいた野良猫で、天売島での猫問題(増えすぎたために生態系を乱すなどの問題が出ている)やペットの飼育について伝えるため展示。譲渡会も予定されているそうですよ。

「こども牧場」は、子供だけでなく、もちろん大人の方も入れますし、「ふれあい時間」だって参加できます! ヤギのすごさをそばで実感するだけでも楽しいと思いますよ。

※写真提供:旭川市旭山動物園

【北海道ウォーカー/出村聖子】